?Man+
カセット・ウォークマンを「演奏する」ためにオランダの奇才Gijs Gieskesが開発した "?Man+" です。
再生専用のカセットテープ・ウォークマンをモディファイした?Man+では、世界一の「機材フェチ」であり、電子実験音楽の演奏家でもあるHAINBACHが多くのアイデアに関わりました。
カセットテープの走行速度をフェーダーで調整する、という見た目のインパクトはもちろん、コンパクトな白いキーに各機能を割り当て、モメンタリーで押すことができます。
モーター回転の磁界をピックアップした音色は、オシレーターのようにミックスに混ぜることができます。カセットテープのサウンドと相まって ?Man+の演奏性を高めています。
さらに内蔵のラジオチューナーもミックスにプラスすることが可能であり、チューニングノイズやラジオ放送のサウンドを、白色のモメンタリースイッチでミックスに混入させることができます!
テーププレーヤーのミュート機能もHAINBACHとの開発によって、クリック音なしでテープストップとプレイを自在にコントロールすることができるようになりました!
テープDJから、狂乱のノイズ、録音されたテープのコンテンツによってピッチの魔法をコントロールしたり、ワウフラッターの切ないメランコリアのブランコで泳ごう。この回路ではとてもスローなサウンドを再生することができるため、風景を低速のさざ波に揺らめかしたり、スッタッターで滑り込みセーフ。モーターが音に混じって聞こえることもあります。ローファイ悶絶と機械フェチ達が苦悩させる悶絶のローファイ苦悩フェチ。音声は全てモノラルです。
コントロール
フェーダー:約110mmのフェーダーでカセットテープの再生速度(ピッチ)をコントロールできます。
一番上のプッシュボタン:カセットテープのサウンドにFMラジオの音声をミックスします。ミックス音量はボタン右側のノブで微調整可能です。ラジオのサウンドはカセットテープが再生状態にあるときのみメイン出力にミックスされます。
上から2番目のプッシュボタン:カセットテープ走行用モーターの磁界をピックアップして、オシレーターのように利用出来ます。モーターが速く回るほど(カセットテープのピッチが速くなるほど)高い音になり、ソロー再生では低い音になります。その横にあるノブはこのサウンドにかかるローパスフィルターを調整します。サウンドはカセットテープが再生状態にあるときのみメイン出力にミックスされます。
上から3番目のプッシュボタン:カセットテープの走行を止める・または走行させます。動作はこのボタンの下にあるスライドスイッチで反転(逆)にすることができます。スライドスイッチが上側にあるときは、カセットテープはプッシュボタンを押している間だけ走行し、離すと止まります。スライドスイッチが下側にある時は、カセットテープはプッシュボタンを押さなくても自動走行し、押すと走行をストップさせます。
一番下のプッシュボタン:テープのサウンドにハイカットフィルターを適応します。ボタンを押している間だけ高域をフィルタリングします。
Power:
- 3v DC (弊社ではパワーアダプターは用意していません。適切なACアダプターをご利用ください。サポートの対象外です。)
- 基本的には2本の単三乾電池でご使用ください。
トリムポット
上:ラジオチューナー音量ノブの微調整
中:カセットテープの走行モーターの磁界をピックアップサウンド用音量ノブの微調整下:ピッチフェーダーのピッチ(カセットテープの走行速度)の微調整
::注意
・本機はローファイなウォークマンをサーキットベントした実験的な製品です。通常のカセットテープの音楽再生には不向きですので予めご理解の上お買い求めください。サーキットベンディング製品にご理解のある方がお買い求めください。
・出力はウォークマンのミニステレオ端子を使用します。ミニステレオ端子なので通常のモノラルのパッチケーブルでは音が出力されませんので、必ずTRSミニ(ステレオ)のプラグを持つケーブルを接続してください。*音声はモノラルです。
・テープを巻き込んでしまうことはどんなカセットデッキにも起きうることですが、本機はテープスピードを激しくベンドするため、それが稀に起きる場合もあります。対処法としてはキャプスタンシャフトを清潔に保つことです。アルコールなどでローラーをきれいに保つと良いでしょう。
・カセットテープ、電池は付属していません。