Stochaos
NonlinearcircuitsのStochaosは3要素(ピンクノイズ、カオス、ピンクノイズvsカオス)に基づき、8系統のゲート信号、1系統のSTOCHゲート信号、さらに 4系統のCV信号を生成する8HPのユーロラックモジュールです。3要素のバリエーションはスイッチで切り替えが可能です。
Stochaosを動作させるにはIN端子にクロックやトリガー・ゲート信号を入力するだけです。お好みでRESET端子にリセット用の信号を与えるとより複雑なビート感になります。
バリエーションはSTOCH(完全なランダム)、CHAOS(カオス)、BOTH(ランダムvs カオス)の3タイプをスイッチで切り替えできます。
INとRESET以外の端子はすべて出力端子です。PINKとCHAOS出力は内部のランダムとカオスのサブサーキットから出力されます。
CV1とCV2出力は差動整流器によりCV3とCV4に拡張され,CV3は主に負電圧を出力します。4つのCV出力からは全て異なるパターンのCVが得られます。
1〜8はゲート出力で、STOCH出力も同様です。STOCH出力は回路の前段の1つからの出力がルーティングされており、他の段よりも長いゲートを与える傾向があります。
たったの8HPながら、クロックを与えるだけで8+1系統のランダム&カオスなゲート/トリガー信号、異なる4系統のCV出力を得ることができます。
さらに、これらのランダム&カオスな信号を生み出すピンクノイズとカオスノイズの2つはPINK端子、CHAOS端子から出力することもできます。これらのノイズを音源、またはモジュレーションソースとして再利用したり、外部クオンタイザー経由でオシレーターのピッチをモジュレートし、Stochaosでトリガーしたランダムなリズムパターンにメロディのパターンを追加する手法は最もお勧めできる使い方です。さらに4系統の関連するCVを利用してVCAやフィルターをモジュレートしたり、さらに異なるメロディラインを描いたり、8+1系統のゲート出力からあらゆるものをトリガーしたりと、Stochaosの使い方は本当に無限大です。
そしてこれらの全ては、シンプルなクロックを入力するだけで自動的に発動するのです!本当に簡単なのに驚くべき可能性を持つゲート&CVを大量に得ることができます。またそれらがとても音楽的で魅力的なコントロール信号であることはNLCモジュールならではの魅力です。
Stochaos回路の基盤となるアイデアは、1980年の特許US4208938、Random Rhythm Pattern Generator(ランダム・リズム・パターン・ジェネレータ)から得られたものです。
ランダムとカオス、そしてその中間の多彩なパターンがStochaosには備わっています。
- 8HP