Dual Digital Shift Register(DDSR)
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BugBrandモジュラーの予約注文について
BugBrand製のモジュラーシンセは、英国ブリストルで全てハンドメイドで製造されています。生産数が常に限られているため、そのほとんどは受注生産です。よって日本国内でも販売用の在庫を確保できることが少ないのが実情です。モジュールを入手するには、ビルダーのトム氏に製造のリクエストをすることからスタートします。ビーツヴィル では日本国内のお客様の為にご予約のリクエストを承ることができます。メール(beatsville.store@gmail.com)にて気軽にご相談くださいませ。
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Dual Digital Shift Register
BUGBRAND デュアル・デジタル・シフト・レジスタ(DDSR)モジュールは、リズムジェネレーター、シグナルプロセッサー、ステップ波形のジェネレーターなど、様々な用途で利用できるモジュールです。
DDSRは、2系統のミラーリングされた8ステージのデータアレイを備えており、クロックとデータによってフィルされます(Recirc=ループを含む)。 各チャンネルには、2つのデータ・タップ・ゲート出力と、2つのDAステップ波形のジェネレータが備わっています。
このモジュールの機能を理解するには時間がかかりますが、理解できてもまだまだ驚かされることばかりです!
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DDSRは、2つの同一またはミラー化されたシフトレジスタを備えています。内部構造は比較的シンプルですが、クロック分割、ディレイ、ランダムジェネレータ、オーディオプロセシングなど、多くの機能を備え、演奏するたびに新たな発見のある奥深いモジュールです。
各チャンネルは、8ステージのロジック・アレイを中心に構築されており、各ステージは、8つのLEDのライン表示で、ロジック0(Lo/Off)、または1(High/On)のいずれかで構成されます。クロック・イベントが発生するたびに、アレイは1ステップ進み、最初のステージはData/XORラインに存在する信号でフィルされる仕組みです。
2つの "Data Tap "ゲート出力は、ステップ波形を提供する2つのデジタル to アナログの和と共に、レジスタから取り出されます。
以下のブロック図は、各このシフトレジスタのレイアウトを示しています:
Clock Input & Switch:
各サイド(各チャンネル)のクロックは、外部信号(スイッチをExtに設定)または内部Clock-Bus信号(例:ClockBox FrameのClockセクション)のどちらかから供給されます。- スイッチを中央の位置にセットすると、クロッキングをオフにすることもできます。
フレーム内部のバスラインは、2つのクロック信号(例:マスタークロックモジュールの各サイドから)を伝送し、背面のジャンパーでDDSRの各サイドで使用するクロック設定にも対応できるようになります。
外部入力信号はコンパレータ(スレッショルドc.+1V)を通過するので、どのような波形でも使用でき、データアレイはクロック・イベントの立ち上がりエッジでシフトされます。クロックは周期的/規則的である必要はなく、オーディオの全スペクトラムに対応します。
Data Input & Switch、XOR & Switch:
2入力のエクスクルーシブ OR ロジックゲートは、シフトレジスタのデータラインに供給されます。一方の入力がLowの場合、もう一方の入力はノーマルに通過しますが、最初の入力がHighの場合、もう一方の入力が反転します。各入力をスイッチで制御することで、データラインを様々な方法でライブ操作することができるのです!
最初のXOR入力は、Data Input、Data Switch 、Data Jam buttonから得られます。
- - スイッチをExtに設定すると、外部信号(スレッショルドc.+1Vのコンパレータ経由)がロジック状態を決定します。波形、ノイズ、ゲートなどを入力できます。- もちろん、本当に重要なのはクロックイベントが発生したときの状態だけであることを忘れないでください。
- - スイッチをLoに設定すると、もう一方のXOR入力で何が起こっていても出力は決まります。逆に、スイッチをHiに設定すると、もう一方のXOR入力で何が起こってもロジック的に反転します。
- - Data JamボタンはHighの状態を挿入することができますが、それはLowの状態のときだけです。そのため、たとえばスイッチがすでに「Hi」に設定されている場合は効果がありません。
Data Taps:
各サイドには、レジスタのデータ配列を「タップオフ」する2つの8方向ロータリースイッチがあります。外側のタップは独立しており、内側のタップはリサーキュレーション・タップ(ループのステップ数)のように働きます。各タップについて、ゲート出力はステップがLoかHiかによって、0Vから+10Vの間で変化します。
レジスタがループ(再循環)している場合、独立タップを調整することで、ゲート・パターンの位置を効果的に移動/オフセットできます。
D to Aアウトプット デジタルからアナログへの出力は、8つのデータ・ステージから波形を生成するために、ウェイテッドサミング(R-2R)の方法を使用します。外側の出力は4つのステージを合計し、内側の出力は8つのステージすべてを合計します。
出力はすべて0Vから+10Vの間で変化し、データアレイにあるものと連動しています。そのため、アレイに循環するループパターンがあれば、D-to-A出力からループパターンが得られるでしょう。
Patch Ideas:
・パターンの反転 –例えば、Recirc をステージ 8 に設定し、ループするパターンを設定します。Data を Lo に設定すると8 ステップのループになり、DataをHiに設定すると、再循環のたびにデータが反転するため16ステップのループになります。
• クロック分割 – アレイが空の状態(例えばクロックのDataスイッチとXORスイッチがLoの状態)から、リサーキュレーションタップ(Recirc)を2に設定し、データビットを1つ入力する。この結果、アレイに交互のパターンが生じるはずです。次に、より長いリサーキュレーションタップ(Recirc)設定に切り替え、DataスイッチをHiとLoの間で切り変えてみてください。
この設定はCLOCKにオーディオレートの信号を入力した時に、サブオクターブのジェネレータとして使用することもできます。オーディオレートをCLOCKに入力する場合は、DataスイッチをHiに設定すると効果的です。オリジナルのオシレーターのサウンドと、このパッチで得られるサブオクターブをミックスして聴いてみましょう。出力はD-to-A出力とGate出力のどちらからも得ることができます。Gate出力はピュアな矩形波なので、よりハーシュなサウンドになります。
• パルスウェーブ – 上記したオーディオレート信号のクロック分割で、オーディオ・レートのオシレーターをCLOCKに入力して、D-to-A(またはGate)からの出力だけをモニターします。さらに今度はDataスイッチをExtに設定し、サブオーディオ信号(例えばDDSRの後半からのLFOまたはゲートパターンや外部のLFOなど)をDATAに入力します。Dataラインでイベントが発生するたびに、オーディオパターンが "re-seed "されサウンドが変化します!
• デジタルノイズパターン – デジタルノイズ信号を入力に使用すると通常ランダムパターンが得られます。
DATA入力に(他のモジュールからの)ノイズ信号を入力し、スイッチをExtに設定します。片方のタップを5か7に、もう片方を8にしてみるとよいでしょう。
これはLFOで準ランダムにクロッキングすることもできるし、オーディオ・オシレーターでクロッキングすれば、まるでクレイジーなノイズになります!
• 2つのレジスタを使った長いパターン - 多少似たような方法で、データソースとリサーキュレーションを混ぜることで、より長いパターンを設定することができます。1つのレジスタに通常のパターンをセットアップし(例えば8ステップ)、もう1つのレジスタのデータ入力に1タップします。2つ目のレジスターを異なる長さ(例えば7ステップ)でリサーキュレーションするように設定します。
分周器やロジックゲートのような外部クロッキングモジュールを使用する場合、さらなるDataとRecircパターンの組み合わせを見つけれるでしょう。
Size: 3FW
Current: +ve 55mA, -ve 20mA