Ekdahl Moisturizer
KNAS "Ekdahl Moisturizer"はスプリングリバーブですが、その個性やアイデアは過去にないものです。露出したスプリングは手で触ったり、叩いたり、引っ掻いたりできるため、それ自体で音を出して演奏することができる!
さらにアナログのマルチモードフィルター(ローパス〜バンドパス〜ハイパス連続可変)を一緒に使えば、サウンドの特定の周波数を減衰させたり誇張させたりすることができる。例えば、高域をすべてカットして轟音のドゥームサウンドを作ったり、逆に低域をすべてカットして耳をつんざくようなヤバめの高域を作ったりすることも可能。フィルターはレゾナンスリミッターを取っ払ってあるので強烈な発振を引き起こす。フィルターには、ルーティング可能な(強さ調整ノブあり)内蔵のLFOまで搭載していて、カットオフ周波数とフィルターモードを本機だけでモジュレートすることだってできる!
ここまでで、Moisturizeだけでバネを引っ叩いたり、ニジニジしたり、げしげししたりする楽しみが想像できたと思うけど、"Ekdahl Moisturizer"はそれだけじゃない、もっともっと使える機材なんだ!
もう既にあなたが想像したように、本機は通常のリアル・アナログのスプリングリバーブとして外部入力されたサウンドに高品位なリバーブを適応する事もできる。スプリングは入力ソースに応じてプルプルと震えているから、それを指で軽く抑えればリバーブをバシャっと遮断することもできる(まるでゲートリバーブだ!)。プルプルのスプリングを爪で引っ掻いてジババババとやったり、おおおおーぉーっつ!と感情の赴くままに本体を揺らしたりすればまた奥深いビチャビチャが爆誕。一般的にはリバーブタンクはしまわれていて見えないのが普通だけど、Ekdahl Moisturizeでは「むき出し&全裸」なので触り放題だ。
まだ言うなら、Ekdahl Moisturizerの背面には、CV/Expressionペダルのオプションが多数用意されており、さらに楽しい瞬間が待っている。待たなくたって向こうから常にやってくる。Moisturizerはモノラル・ユニットだ。
Ekdahl Moisturizerは、ジェイソン・ウィレット(Half Japanese、Leperchaun Catering)、マーティン・シュミット(Matmos、Instant Coffee)、ジョシュア・アトキンス(Polygons、Major Powers)、ママ&パパ、その他大勢の協力を得て開発された。
The Ekdahl Moisturizer contains exactly:
•プリアンプ(10倍のゲイン)
•リバーブ
•リバーブ / プリアンプ: ウェット/ドライ・クロスフェーダー (ノブ & CV/EXP コントローラブル)
• ステートバリアブルフィルター
◦ ローパス/バンドパス・ハイパス・フィルター(ノブ & CV/EXP+内蔵LFO コントローラブル)
◦ カットオフ (ノブ & CV/EXP+内蔵LFO コントローラブル)
◦ レゾナンス (レゾナンス・リミッターなし!)
• LFO
◦ スピード(ノブ & CV/EXP コントローラブル)
◦ スクエア〜トライアングル・クロスオーバー
◦ 外部出力 w/出力リュームノブ
• フィルター・ウェット/ドライ・クロスフェーダー (ノブ & CV/EXP コントローラブル)
Technical crap
プリアンプ・セクションは最大10倍のゲインで設計されており、これはギターなどの低レベル出力の楽器に対応するためです。リバーブ・タンクには通常のリバーブ信号のゲインがかかっており、スプリングを強く叩くと音が歪みますが、ソフトに叩けば音は歪みません。
レゾナンス・リミッターもありません!
Ekdahl Moisturizerのフィルターは擦れるような音で、レゾナンス・リミッターがないため、本当に「泡のようなメタリックな音」にすることができる(今まで聴いたどのフィルターよりも)。ローパス、バンドパス、ハイパス・フィルター(またはローパス+バンドパス、ハイパス+バンドパス)の間をシームレスにフェードインできることはこのユニットをかなり多才なものにしているし、ウェット/ドライ・フィルターのクロスフェーダーを使うことで、いくつかの素晴らしいこともできる。レゾナンス・リミッターがないため、非常に高いゲインで高いレゾナンスを使用し、カットオフ周波数を非常に高くすると、フィルターが切れることがあります。これはフィルターが過負荷になるために起こる現象で、レゾナンス・リミッターを使えば回避できますが、もしそういうものがあれば、超絶的なバウンスはすべて消えてしまい、そこらへんにある他のフィルターと同じような音になってしまうでしょう。
CV/Expresion pedal control - Yay!!
Ekdahl moisturizerの背面には6つのCV/Expressionペダル関連端子があり、そのうちの1つはLFO出力なので、MoisturizerのLFOで他の機材をコントロールすることができます。他のジャックは全てインプットで、CVまたはエクスプレッション・ペダルを使用できます。
- Reverb Mixture
- VCF Cutoff
- VCF Filter Mode (LP/BP/HP
- Filter Mixture
- LFO Speed
Design considerations
スプリングリバーブのタンクはベルクロで本体に固定されています。これは、私とマーティンが輸送中にスプリングを保護する方法について議論していたときに、取り外し可能であればそれが最善の方法だと気づいたからです。タンクとユニットの他の部分はRCAコネクターで接続されていますが、これは60年代からリバーブ・タンクを接続する標準的な方法だったからです。理論上はどんなリバーブ・タンクでもイン/アウトに接続できますが、モイスチャライザーが吹っ飛んでしまっても私は責任を負いません。ベルクロの便利なところは、ケーブルの向きを前か後ろか選べることです。後ろを選ぶとスプリングのピックアップは左側に、前を選ぶとスプリングのピックアップは右側になります。これで、マーティンと私のちょっとした口論は解決した。マーティンにとってはケーブルが後ろにあることがとても重要で、私にとってはピックアップが右にあることがとても重要なのだ。
できれば内蔵電源にしてウォールワート全体を省きたかったのだが、一旦主電源をつつき始めるとまったく別の責任ゾーンに入るという事実と、(安価に)異なる国に存在するすべての異なる主電源で動作するようにするのは小さな複雑さになるという理由から、これは断念した。
- 電源: 12V/ 500mA/2.1mm(センタープラス)
*日本国内でご利用いただけるACアダプターが付属します - サイズ:width: 26cm 、height without spring 8.5cm、 with spring 11cm 、depth 14.6cm