Encephalo Adjuster
ブラックボックス内にLDRを使用した24ステージのフェイズシフター。
Encephalo Adjusterには、ポジティブ&ネガティブ・フィードバック・パスがある独特なデザインを採用しており、Regenノブが中央位置の時にフィードバックは0ですが、左に回すとネガティブフィードバック、右に回すとポジティブフィードバックになります。またそれをCVで制御することもでき、極端な設定ではセルフオシレートします!
本機は(フェイザージャンキーの)NLCが徹底的なこだわりを持って開発したユーロラックモジュラーのフェイザーであり、24ステージという通常ではありえない設計領域を実現する特別なモデルです。その結果、他に類を見ない素晴らしく滑らかなフェイザーサウンドを実現しています。スイートスポットのEncephalo Adjusterはどんなフェイザーよりも「滑らかで美しい」フェイズサウンドを作り出します。
またNLCらしい「フリークアウト」した領域のサウンドにまで守備範囲は広がっています。REGENを左右どちらかに回しきる付近ではサウンドは発振してクレイジーなサウンドになります。REGENまたはPHASEのコントロールにはアッテネータ付きのCV入力があるため、実験的で刺激的なサウンド体験を外部CV信号から制御できます。
フェイザーはモジュラーシンセにこそ最適なエフェクトであり、そのノーマルな範疇を完全に超越して、滑らかで時に過激なフェイザー効果を得ることのできるEncephalo Adjusterは、あなたのモジュラー演奏に新たな彩りを加えてくれる傑作モジュールだと言えます。
「Encephalo Adjuster」というネーミングはAE Van Vogtの小説に登場するマインドコントロールデバイスに由来しています。
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IN1(ノブと端子)
入力ソースをIN1に接続し、IN1ノブでゲインを設定します。
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WET/DRY(ノブ)
エフェクト音を目立つように調整します。このノブは完全なドライ(原音)とウェット(エフェクト音100%)ではありません。あくまでもエフェクト音を少しだけプッシュするようなノブになります。左方向回しきりであってもエフェクト音はミックスされます。効果的にはわかりにく場合がありますが、シンプルなドローン波形をIN1に入力して、OUT端子の音をモニターするとこのノブの効果がわかりやすいです。
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PHASE(ノブ)
フェイザー効果のコントロールです。
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PHASE CV(ノブと端子)
フェイザーコントロールのためのCV入力とアッテネータノブです
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REGEN(ノブ)
出力信号の一部を入力回路にフィードバックしてエフェクトを作り出します。Regenノブが中央位置の時にフィードバックは0ですが、左に回すとネガティブフィードバック、右に回すとポジティブフィードバックになります。極端な設定ではセルフオシレート(発振)がおこり、サウンドメイクに積極的に活用できます!
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REGEN CV(ノブと端子)
REGENコントロールのためのCV入力とアッテネータノブです
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REGEN IN6 (端子)
Regen In6はVCAを通過してから入力にフィードバックされます。実際には2つありCVで反転させるかそのまま通過させることができる。Regenポットがミッドポイントにある場合、信号はオフであり、0にすると信号が反転します。またはCVで信号のON/OFFを行い外部CVでコントロールできます。Out6はRegen入力ジャックのスイッチに供給されますが、他の出力を試すか、例えばウェーブフォルダーなど他の場所で出力の1つを処理し、Regenに戻すしてみることも可能です!
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OUT6/12/18(端子)
ステージ別のフェイザー出力です。
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TRIM POT
基板PCB上にあるトリムポットはPhaseポットの動作範囲を調整します。極端なデッドゾーンがなくなるように、好みに応じて設定してください。
*TIPS
Regen In (6) "ジャックは、モジュールのフィードバック経路を変更するためのものです。 通常、フィードバックループはフェイザーのステージ6からです。 フィードバックループを別のステージに変更したい場合は、12/18/24アウトプットから "Regen In (6) "にパッチすることができます。 しかし、ステージ6から他のモジュール(ディレイエフェクトやディストーションエフェクトなど!)にパッチし、そのモジュールの出力を "regen in (6)" にパッチするとより面白いです。- これは、非常に異なるフィードバックの質感を作り出すでしょう。