Fuse
After Later AudioのFuseは、2つのオーディオ入力のクロスモジュレーションでシンセシスを行う独創的なMutable Instruments WARPS(メタ・モジュレーター)のフルサイズクローンです。機能的には全く同じで、オリジナルで動作するすべてのファームウェアが利用できます。
このモジュールには、古典的なアナログ回路のエミュレートからピュアデジタルに至るまで、多くの波形整形とクロスモジュレーションの手法が凝縮されています。標準装備の7種類のクロスモジュレーション・アルゴリズムにより、様々なモジュレーションが達成されます。
2系統の入力に音声信号を入力し、ノブを回すだけで様々なモジュレーションを体感できます。Input 1にはオシレーターが内蔵されているため、外部オシレーターが1系統だけでも利用が可能です。ALGORITHMのCV入力を利用してアルゴリズムをモジュレートすれば、驚くほど多彩なサウンドバリエーションを移り変わるような演出でアウトプット可能です。
▪️ 7アルゴリズム
- クロスフェード
- フォールディング・クロスフェード
- アナログダイオードリングモジュレータ(デジタルモデリング)
- デジタルリングモジュレーション
- ビット単位の XOR 変調
- オクターバー/コンパレーター
- 20バンドボコーダー
- アルゴリズムのCVコントロールとクロスフェード
- 各入力アンプのCVコントロール(アナログ・サチュレーション・エミュレート)
- 内部オシレータの CVコントロール(V/O)
- richness/brightness/distortionのCV制御
- オーディオ入力1をスルーゼロFMの内蔵デジタルオシレーターに置き換えることが可能
- 波形:サイン、トライアングル、ノコギリ波、パルス、フィルターノイズ
- 入力インピーダンス:100k
- オーディオ入出力:16ビット,96kHz
- CV入力:12ビット、1.6kHz
- Width: 10hp
- 12V: 110mA
- -12V: 5mA
★ ALGOLYTHM
★ TIMBRE
★ INT OSC
★LEVEL1(Knob)
★上段の端子(左から右へ、1〜4)
2. モジュレーターCV入力。キャリア入力と同様、パッチケーブルが接続されていない場合は内部で+5Vの一定値でノーマライズされています。この入力に信号がパッチされると、CVモジュレーションの量は、上のノブで制御されます。
3. アルゴリズムCV入力。ALGORITHMのノブ位置に加算されます。
4. Timbre CV入力。TIMBERノブ位置に追加されます。
5. 6. キャリア、モジュレータのオーディオ入力。ワープはモジュラーレベルの信号(通常10Vpp、最大20Vpp)を想定しています。
7. モジュレータ出力。メインのオーディオ出力です。
8. AUX出力。INT OSCが無効の場合、キャリアとモジュレータの和(ポストVCA)を伝送します。それ以外の場合は、INT OSCからの波形が出力されます。
アルゴリズム一覧
Crossfade
キャリアとモジュレータがクロスフェードされます。TIMBREはクロスフェード位置を制御し、両信号は12時位置で等しくミックスされます。
Crossfolding
キャリアとモジュレータはサミングされ、TIMBREノブで制御されるウェーブフォルダに送られます。
Diode ring-modulation
キャリアとモジュレータは、ダイオードリングモジュレータのデジタルシミュレートで乗算されます。TIMBREノブで、ダイオードのクリッピングエミュレーションとゲインを加えられます。
Digital ring-modulation
AD633ベースのすべてのアナログリングモジュレータでダイオードリングモジュレータよりマイルドなサウンドです。TIMBREノブは、ゲインブーストとソフトクリッピングを調整します。
XOR modulation
キャリアとモジュレータの両方を16ビット整数に変換しXOR演算されます。TIMBREノブでXORされるビットを選択できます。
Comparison and rectification
比較や整流の演算によってシンセサイズを行います。TIMBREノブは演算方式を変化させモーフィングを行います。
Vocoder
最後の3つのマークは、クラシックなアナログボコーダを再現するアルゴリズムです。
20アナリシスと20シンセシスで3オクターブ48dBのフィルターのバンクを備えます。モジュレータのサブバンド信号はエンベロープフォロワーで処理され、そこから各キャリアサブバンド信号のゲインが導かれます。TIMBREノブはモジュレータのエンベロープフォロアとキャリアのゲインエレメントの接続をワープさせ、モジュレータ信号から抽出されたフォルマントを効果的に上下シフトさせることができます。
ALGORITHMノブを時計回り方向に回すと、エンベロープフォロアのリリースタイムが長くなります。
ノブを時計回りに回しきると、モジュレータ信号がフリーズします。キャリアは、ノブがこの位置に到達する前にモジュレータ信号の中に存在していたフォルマントによってフィルタリングされます。
INT.OSC (内蔵オシレータ)
INT. OSCボタンを押して、内蔵オシレーターを有効にしたり、その波形を選択できます。クロスモジュレーション・アルゴリズムはシンプルな信号、ボコーダーは豊かな信号に対して最適に働くため、使用できる波形が異なります。前者はサイン、トライアングル、ノコギリ波、後者はノコギリ波、パルス、ローパスフィルタ付きノイズです。
INT. OSCが有効な場合、一部の入力、出力、コントロールは異なる動作となります。
- LEVELノブとCVインプット(1)は、内部オシレーターの周波数をコントロールします。
- キャリアオーディオ入力は、内部オシレーターを位相変調するか、外部ノイズ源をローパス・フィルターに送り込みます。
- AUX出力には、内部オシレーターで生成された信号が含まれます。
キャリブレーション
- すべてのCV入力を外します。
- INT.OSCボタンを5秒間長押しします。ALGORITHMノブが青緑色に点滅し、オシレーターのLEDが黄色に点滅するのを確認します。
- パッチケーブルをLEVEL 2 CVインプットに接続します。ケーブルのもう一方は接続しないままにしておきます。
- LEVEL 1 CV インプットに、調整されたキーボードインターフェイスまたは MIDI-CV コンバーターの CV 出力を接続します。
- C2ノートを演奏するか、CVソースから1Vの電圧を送信します。
- INT. OSC ボタンを押します。ALGORITHMノブが赤紫色に点滅します。
- C4の音を鳴らすか、CVソースから3Vの電圧を送ります。
- INT.OSCボタンを押します。
- これでキャリブレーションは終了です。
VIDEO
*以下はオリジナルMIモジュールの動画となります。