Piezothing
Araya Instrumentsの"Piezothing"は、ピエゾマイク、FETプリアンプ、アンプ、小型の高品質トランスデューサーを備える、小さなフィードバック発生装置です。
Piezothing本体のマイクとトランスデューサーに接触している物体を介した機械的なフィードバックは、物体の表面を振動させる物理信号と、ヘッドフォン/ライン出力で利用可能な電子信号の両方を生成します。
Piezothingは、ミニUSBコネクターで充電可能な内蔵バッテリーで動作します。消費電力が極めて少ないため、1回の充電で約10時間以上動作します。
・本体サイズ:約54 x 85 x 11mm
・重量:約70g
・デザイン:Daniel Araya
・生産国:ストックホルム(スウェーデン王国)
Piezothingの使い方
Piezothingのバッテリー充電中は赤色のLEDライトが点灯し、充電が終了すると緑色のLEDが点灯します。
本体のノブはマイクプリアンプのレベルをコントロールします。信号はアンプに送信され、トランスデューサー経由で出力されます。また、信号はトランスデューサーの前で分割され、ヘッドフォンやラインアウトとして使用できるステレオの3.5mmミニジャックから出力されます。
また、ノブを小さな音量設定で使用すれば、本体をコンタクトマイクとしても利用できます。
(本機を適切な物体の表面に設置して)ノブを最大付近に設定することで、フィードバックの発生が顕著になります。ノブのポジションをより低く設定した場際には、フィードバックが控えめになりますが、そのスレッショルド付近ではより複雑な音響的効果が得られる場合があります。
Piezothingを最もシンプルに利用したい場合は、箱や平らな面に本機を置くと良いでしょう。薄い素材で作られている面はより大きく振動し、その大きさや面積によって振動やフィードバックの発生状況は様々に異なります。また、マイクとトランスデューサーをギターやピアノの弦に接触させた際の音響やエフェクトは、とても興味深いものです。
フィードバックから得られる周波数と音色は、表面またはユニットを手や指で押さえたり、他の物体で動かすことで減衰させることが可能であり、その押さえつける力の強さや場所によって、音程や音色を様々にコントロールできるのが本機を演奏する醍醐味です。強い力で物体自体の振動を止めると、トランスデューサーの動きが制限されサウンドがストップします。
・Piezothingをアコースティック空間で鳴る楽器のように使用すると同時に、ラインアウト端子も利用する場合は接続するケーブル自体の重量が振動を妨げないように極力軽いケーブルを使用することをお勧めします。
・本体底面のトランスデューサーを物体に強くヒットしたり、ぶつけたりしないように十分に注意してください。破損の原因となる可能性があります。
・Piezothing底面のトランスデューサーの保護テープは絶対に剥がさないでください!これは非常に強力な3Mテープ素材であり、無理にはがすと本体が故障します。
・クリーニングが必要な場合は、乾いたマイクロファイバーで丁寧にふき取ってください
・実験音楽においてはあらゆる事が起こり得るので、4本のネジを緩めて2本のワイヤーをはんだ除去することでトランスデューサーを簡単に交換できるようにしました。同じことがピエゾマイクにも当てはまります。トランスデューサーはwww.soundimports.euのDaytonAudio DAEX13CT-8で、トランスデューサーはwww.mouser.comの記事番号81-7BB-20-6L0です。交換などについては自己責任で行ってください。
Note: 高いフィードバック設定で電源LEDが点滅する場合は、本体のバッテリーを充電する必要があります!