QARV
QARV 4chエンベロープジェネレーター、VCA +ミキサー、シンセボイス
4チャンネル構成のファンクションジェネレーター、オシレーター、スルーリミッター、エンベロープ、VCAを20HPサイズに凝縮。単体のシンセボイスとしても、大量のモジュレーションとしても、4チャンネルのエンベロープジェネレーター(w/ミキサー)としても使用できる究極のフレキシビリティを実現しています。QARVはどんなシステムにも溶け込むベーシックなモジュールとして、また大規模なシステムでの重要なマルチ機能のモジュールとして完璧に対応できます。多くのユーロラックモジュラーのプレーヤーがこのような万能なモジュールを待っていました。
■ 4チャンネルの全てに以下機能を搭載:
- ユニポーラのオシレーターモード
- ATTACK & RELEASEタイム・コントロール(ノブまたは入力CVから制御可能)
- SHAPE:シェイプコントロール(アタック&リリース)
- OUT:出力アッテヌバーター
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VCAは後続の各チャンネルに内部接続(ノーマライズ)されています(CH1→CH2→CH3→CH4)。つまりCH4のVCA出力から4チャンネルすべてのミックス信号を得ることができます(CH4より前のチャンネルからのVCA出力をパッチしない限り)。
■ チャンネル 1 & 4:
- ボルテージソース(CH1は5V、CH4は10V)
- CH1、CH4はTRIG(エンベロープ)または、IN(スルーモード)に切替可能
- RISE&FALLゲート出力(これらのゲートをトリガーに変換したい場合は別売のG&Tモジュールが最適です!)
- サイクルタイム:50sec - 1kHz (0.5ms)
■ チャンネル 2 & 3:
- バイポーラのオシレーターモード
- INとTRIGの専用端子を装備(トリガーされたENVにオフセットを加えるのに便利です)
- BOTH入力端子により、アタックとリリースの両方のパッチングを簡素化(入力を反転させて、より標準的なピッチトラッキング(高電圧=高音)を実現できます)
- サイクルタイム:200sec - 1kHz (0.5ms)
● 使い方のヒント!
各チャンネルはオシレーターとして使用したり、LFOなどのモジュレーションソースやエンベロープジェネレータとしての利用、またはVCAとしても活用できます。さらにはVCAセクションを4チャンネルのアタック・リリース付きの4chミキサーのようにも使用できます。ここではその具体的な使用方法について以下の解説ビデオに沿って説明していきます。 各入出力端子は、パネル上でゴールドの枠がある端子が出力、枠がない端子は入力です。
1、オシレーター(OSC)として使用したい場合には、Ch1&4ではユニポーラモード、Ch2&3ではユニポーラまたはバイポーラモードに設定して、ATTACKとRELEASEノブを使用して波形のサイクルを調整してください。OUTノブはセンターポジションがゼロで、右方向に回せばOUT端子から信号出力が得られます。左方向は反転出力(ネガティブボルテージ)になります。ATTACK/RELEASEによりピッチが変化し、SHAPEノブにより波形のシェイプを変化します。オシレータのピッチを外部信号から変化させたい場合にはATTCAKまたはRELEASE、(またはBOTH)入力端子にピッチCVを入力します。LFOレンジからオーディオレンジまで可変でき、様々なシェイプを得ることができます。Ch1は5Vレンジ、ch2は10Vレンジが得られ出力アッテヌバーターを利用して-5V、-10Vに振ることもできます。
2、Ch1&4用のモード切り替えスイッチがパネル中央にあります。スイッチをTRIG1/4に設定するとトリガーモードとなり、IN/TRIG端子に入力されるトリガー信号でエンベロープを開始させることができます。ATTACK、RELEASE、SHAPEなどのコントロールでカーブを調整します。スイッチをIN1/4に設定した場合はインモードとなり、ステップボルテージを入力した場合にエンベロープを調整してスルーリミッターとして使用してグライド(ポルタメント)を得ることができます。
3、Ch1&4にはRiseとFallのタイミングでトリガーを出力できる端子を装備しています。例えばCh1のRise出力をCh2のTRIG入力にパッチすれば互いにシンクしたタイミングの異なるモジュレーションを得ることができます。
4、Ch2&3にはバイポーラのオシレーションモードが追加されています。またCh1&2にあるRise/Fallのトリガー出力の代わりに、独立したTRIG、INの入力を備えています(スイッチでの切り替えは不要です)。またATTACKとRELEASEの両方に効くBOTH入力も備えています。
5、QARVにはVCAも装備されています。VCA入力にオシレーターなどの音源を入力して、ATTACK、RELEASE、SHAPEコントロールを調整する事で、パーカッシブなサウンドや余韻のある複雑なエンベロープを適応した出力をVCAアウト端子から得ることができます。またVCAはCh1〜Ch4まで内部でミックス接続されており、途中のチャンネルのVCA出力端子にパッチしなければCh4のVCA出力端子から4ch分のミックス信号を得ることができます。各チャンネルのOUTノブでシグナルレベルを調整できるためQARVEをエンベロープ付きのミキサーとして使用できます!
6、4つの独立したチャンネルを持つQARVを使えば、フルシンセボイスとしての利用が可能になります!例えば1つのチャンネルをオシレーターとして使用し、もう1つのチャンネルをトーンフィルターのように機能させ、さらにトリガーからのエンベロープや、ステップ信号のスルー出力などもパッチすることができます。QARVのセルフパッチによって多くのベーシックなシンセサイザーの可能性を試すことができます!
仕様:
- Width: 20hp
- 12V: 215mA
- -12V: 150mA