SAEVITUM
Abyss DevicesのSaevitumは真空管VCAディストーションとハイパス&ローパス・フィルターのコンビネーションモジュール。12AX7 JJ管による真空管ならではのウォームさを超えて、さらに不安定で有機的なカオスまで引き出せるようデザインされています。
基板上のトリムポットとジャンパーでサウンドをカスタマイズすることができ、Saevitumがどの程度のカオスを許容するかを設定可能です。
フロントパネルには、カスタマイズ可能なオーディオ・リアクティブRGB LEDを搭載の真空管を調整可能なR/G/B/3色用のトリムポットがあります。このLEDは歪み回路に配線されているため、選択した色のタイプによって信号のサウンド・キャラクターも変化する仕組みです。
入力はIN IとIN IIの2系統があり、それぞれにボリュームノブがあるのでミキシングが可能です。例えばそれぞれにドラムとメロディを入力し、それぞれの音量を調整してミックス出力可能です。さらに個性的なフィードバックスイッチ、Dry出力にフィルターだけを追加する機能(ジャンパーを使用)を備えており、どのような環境にも適応できる自由度をもっています。
2入力のミキサーでバランス調整されミックスされた信号は、まずフィルター・セクションに入ります。フィルターの入力はセンシティブで歪みを得られやすくデザインされており、真空管の歪みの上にさらにサチュレーションが加わります。Resonanceノブが最大付近では自己発振し、特にフィードバックが作動すると不安定なサウンドとなり、たまらないサウンドとなります。
フィルターの出力は12AX7真空管ディストーション回路に送られます。この回路は驚くほど広いレンジを持ち、簡単に歪ませることができます。シグナルに微妙な真空管サチュレーションを加えたい場合にはインプットノブをかなり下げると可能になります。フィードバックスイッチをONにすると、わずかなノブの変化でサウンドが大きく変わりますが、インプットにどのような信号を入れるかによっても様々なサウンド表現が可能になります。
真空管の下にあるRGB LEDは、真空管回路のメイン出力から出力される音に反応します。フロントパネルからアクセス可能な3つのトリンポットを使ってRGBの色を変えることができ、多くのカラーバリエーションを選択できます。3つのトリンポットをすべて100%にすれば、白色のLEDカラーも可能です。選択したRGBの色と強さは、サウンドにさまざまな影響を与えるので、サウンドを彩るもう1つの設定として使用することができます
裏側のジャンパーを使えば、RGBとそのLEDドライバーチップを回路から完全に除外することもできます。トリマーは、左=赤、中央=緑、右=青の順に並んでいます。フィルター・セクションは上部のスイッチでハイパスとローパスを切り替え可能です。
FREQ(周波数カットオフ)、RESO(レゾナンス)、FBK(フィードバック量)、LEVEL(出力レベル)のコントロールノブには、それぞれアッテネータコントロールを備えるCV入力があり、外部CVからモジュレーションが可能です。
CVのLEDは赤色がマイナス、緑色がプラスの電圧を表しています。
フィードバック信号は、入力される波形を完全に引き裂くことができるように過激な設計になっています。フィードバックを少し加えるだけで、他のモジュールが断末魔に達したときのようなどこまでも極悪で凶悪な唸りを発生させます。
モジュールにはJJ 12AX7真空管が付属していますが、他の好みの12AX7真空管と簡単に交換できます。
逆電源保護、電源入力のノイズ・フィルター・キャップ、すべての入力/出力は「out to out」パッチングの不注意から保護されています。
ユーロラック 史上最もオーガニックで美しいサチュレーション、と同時に悪魔が放たれたような凶悪で凶暴な極悪ディストーション、全部がブラックホールに吸引されるフィードバック、サウンドを支配する発振するハイパス&ローパスフィルターまで。SAEVITUMはあなたのシンセサイザーシステムの神となります。
◉ 主な特徴
- 真空管VCAディストーション
- オーガニックな真空管とフィルター回路設計
- 12AX7 JJ管を搭載
- スイッチによるハイパスまたはローパス回路
- カットオフ、レゾナンス、フィードバック、レベルのCVコントロール
- 各CVインプットに対応するアッテネーターと対応する赤/緑のバイポーラLED
- 不安定なエフェクトのためのフィードバック回路(2つの異なるオーディオ・ソースを使用すると、さらに複雑になる)
- ドライ/ウェット・バランス
- 2入力ミキシング
Width: 16hp / Weight: 163gr / Depth: 43mm
Power consommation:
-12v: 220mA
+12v: 40mA
*真空管を交換する場合には支えている基板が曲がったりダメージを受けないように、必ずソケットや基板に手を添え、最大の注意を払い実行してください。無理な力が加わらないようにご注意ください。
*真空管のRGBカラーを調整するには精密ドライバーを使用してください。フロントパネルのノブ同様に280度程度の回転なので、それ以上の無理な力を加えないでください。
◉ V2のアップデート:
- より良いディストーションとVCAレスポンス。
- パッシブ・ピックアップを搭載したギターのような非常に低い信号で使用するのに十分な高ゲイン、または他のモジュールと一緒に使用して信号を完全に歪ませることができます。
- モジュール背面での複雑なキャリブレーションはもう必要ありません。1つのトリマーでRGB LEDの全体的な明るさを調整し、もう1つのトリマーでVCAオフセットを調整します。
- 新しいパネルデザインと、その他いくつかの技術的なアップデート。