TILT
Function Generator and ADSR Envelope Generator
TILTは1970年代にSergeが最初に紹介したクラシックなスロープ・ジェネレーター・モジュールのAfter Later Audio(ALA)バージョンです。スルーリミッター、エンベロープジェネレーター、オシレーター(LFO~オーディオレート)など、驚くほど様々な用途に活用できるファンクションジェネレーターです。
ユニポーラ/バイポーラ両方の出力を切り替えられるだけでなく、立ち上がり(Rise)と立ち下がり(Fall)で個別に調整できるEXP / LOGカーブ、完全なADSRエンベロープを得るためのゲート/サステイン機能の追加など、オリジナル機のデザインに忠実です。
サイクルの立ち上がり部分ではRISE端子から、サイクルの立ち下がり部分ではFALL端子からゲート信号を出力できます。このゲート信号を利用することで様々なパッチングの可能性が広がります。
またIN端子にCV信号を入力する事で、スタンダードなスルーリミッター機能を得る事ができます。
ADSRエンベロープとしてTILTを使用する場合は、トリガー信号をGATE端子に入力してモードをSLEW/ADSRモードのポジションに設定します。RISEはアタックを、FALLはディケイとリリースタイムを制御します。SUSTAINでサスティンのレベルを調整できます。 サイクルモードの使用中にGATE入力を使用することもできます。これにより0Vレベルがサステインレベルに調整されます。 これは、Rise/Fallコントロールのオーディオレート周波数において素晴らしいエフェクトとなります。
これだけの多機能性を持ちながらも、ALAのTILTはたったの6HPの省スペース設計です!
・回路上のジャンパ設定で2つのレートモードを設定できます(工場出荷時はAUDIOモードに設定されています)。これによりTILTをLFOまたはVCOとして使用できます。オシレーターとして使用する場合はIN端子へのCV信号でピッチをモジュレートできます。
1、LFO mode – 10min/cycle to 115hz
2、AUDIO mode – 75s/cycle to 1.2kHz
Technical Details
- ユニポーラ・サイクル= 9.5Vpp
- バイポーラ・サイクル= 9Vpp(-4.5V〜 + 4.5V)
- 最大ADSRレベル =9V
- ゲートトリガーレベル= 800mV
- スルーリミッター・ドリフト= 10mv
- 消費電力:+12V = 55mA 、-12V = 30mA
- サイズ:6hp
- リボンケーブルの極性向きの表示がない場合は写真をご覧ください
TILT:WALKTHROGH
After Later Audio/TILT
・ファンクション・ジェネレーター
・エンベロープ・ジェネレーター
・オシレーター
・スルーリミッター
RISE + SHAPE
波形の立ち上がるタイムを調整します。RISE専用のSHAPEコントロールを備え特性カーブをリニアー~エクスポネンシャルまで連続的に可変できます。アタックコントロール。
FALL + SHAPE
波形の立ち下がるタイムを調整します。FALL専用のSHAPEコントロールを備え特性カーブをリニアー~エクスポネンシャルまで連続的に可変できます。ディケイ/リリースコントロール。
SUSTAIN
GATE端子にゲート信号が入力されている間のサステインタイムをコントロールできます。
OUT
出力コントロールのアッテヌバート・コントローラです。
Toggle Switch
3つのモードを切り替えます。
1、バイポーラ・モード(オシレーター)
2、SLEW / ADSRモード
3、ユニポーラ・モード(オシレーター)
IN
TILTをスルーリミッターとして利用する場合はこのIN端子にCV信号を入力します。信号に傾きを与える事でポルタメントなどの効果に利用する事ができます。
GATE
GATE端子に「ゲート信号」を入力した場合は、ADSRエンベロープとして利用できます。
GATE端子に「トリガー信号」を入力した場合は、ARエンベロープとして利用できます。
RISE/BOTH/FALL
RISEとFALLは個別に外部からCVモジュレーションすることができます。BOTH端子では両方を同時にモジュレートできます。
RISE/FALL/OUT
・RISE出力:EOR、サイクルの立ち上がりでゲート信号を出力します。
・FALL出力:EOF、サイクルの立ち下がりでゲート信号を出力します。
・OUT : Bi-polar +/-4.5V、Uni-polar +9.5V、ENV mode +9V