uGrids
Mutable Instruments Gridsの8HPクローン。 同一機能のクローンなので、フルサイズ版と同じように動作し、フルサイズ版で動作するファームウェアはすべて動作します。
Gridsは、ユークリッドシーケンサーのユーザーインターフェースに、マシンラーニングとグラフアルゴリズムの能力を融合した、独特なドラムパターン・ジェネレーター(3 チャンネル・トリガー・ジェネレーター)です。
Gridsのコアは、主にエレクトロニック・ミュージックのトラックやドラムループの大規模なコレクションで使用されているドラムパターンを、マシンラーニングの技術で取得した膨大なマップです。リズムの骨格と構造はマップ上のXとYの座標を選択することでプログラムされ、ポイント間の補間やモーフィングがスムーズに行われます。
この骨格が出来上がると、3つのチャンネルそれぞれの「イベント密度」をコントロールすることで、膨大なバリエーションを生み出すことができます。X/Yマップの位置と3つのチャンネルの密度はすべてCVコントロールが可能で、あらゆるモジュレーション・ソースからリズムのバリエーションを生み出すことができます。Gridには独自のランダムソースも備わっていて、パターンに予測不可能なスパイスを加えることができます。
ほとんどのパターンは、チャンネル1=BD、チャンネル2=SD、チャンネル3=HHで演奏するのがベストですが、もちろん他の音源も積極的に利用してください。
Gridsはクロックを内蔵していますが、外部クロック信号にも対応しています。
Clocking
- 40~240BPMのインターナルクロック
- ビートインジケーター/タップテンポ・ボタン(リセットボタン)
- 外部クロック入力(24/8/4ppqn)
- パターンリセットトリガー入力
Drum pattern generator
- ドラムパターンとそのバリエーション
- X/Y(パターン選択)ノブ(CV入力対応)
- チャンネル1、2、3のパターン複雑度/密度を調整するノブ(CV入力対応)
- パターン・ランダム化ノブ(内部クロックのスイング・コントロールとしても設定可能)(CV入力対応)
- 3系統の出力(BD,SD,HH/パーカッション).
- 3系統の追加出力(アクセント/クロック/リセットまたはチャネルごとのアクセントとして設定可能)
- 出力はトリガーまたはゲートのいずれかに設定可能
Specifications
- 8HP (D=約30mm)
Gridsの使用方法
- ドラムループのコレクションX/Y座標のマップに配置されています。MAP YとMAP Xのノブで好みのパターンを探ります。
- マップからリズムの骨格を読み取ったら、各3つのチャンネルノブ(CH1,CH2,CH3)でフィルの密度を調整します。ゼロ位置でミュートされ、フル廻しきりでフィルが完全に埋められます。
- CHAOSノブを調整して全体のフィルにランダムなロール音やゴースト音を追加できます。
クロックについて
A:内部クロック
40BPMから240BPMの範囲で設定可能。反時計回りに回しきると、内部クロックは無効となり、CLOCK端子入力からのクロック信号が使用できるようになります。
B:タップテンポ
このボタンを2回以上タップするとテンポが設定できます。タップテンポボタンでテンポ設定されるとCLOCKノブはロックされ無効になります。CLOCKノブのロックを解除するにはTapボタンを1回だけタップします。
C:外部クロック
外部クロックを使用する場合は、CLOCK端子に外部クロックを入力し、CLOCKつまみを最小値に設定し、タップテンポをリセットします。推奨レベル:0〜+5V。
入出力端子について
1. CLOCK
外部クロック入力。CLOCKつまみを最小値に設定し、タップテンポをリセットしない限り外部クロックは無視されます。推奨レベル:0〜+5V。
2. RESET
パターンリセット入力です。パターンが最初のステップにリセットされます。推奨レベル:0〜+5V
3, CV入力
CH1、2、3の密度コントロール、MAP X、MAP Y、CHAOSのパラメーターは、すべて外部CVからのコントロールが可能です。ツマミの最小位置が0V、最大位置が5Vに相当します。
4、OUT 1,2,3
3 チャンネルそれぞれのトリガー出力です。トリガレベルは+5V/1msです。
5、ACC
3チャンネル分のアクセント出力です。アクセントはパターンの構造的で重要なステップを示し、そのままx0xスタイルのモジュールに入力することができます。出力は+5V/1msです。
オプション設定について
すべてのCVインプットを外し、TAP/リセットボタンを長押しするとGridのオプション設定モードになります(スイッチが点灯したままになる)。設定を終了したら、もう一度ボタンを長押しして通常モードに戻ってください。
・クロック分解能を設定
オプション設定モードの状態(TAPのLEDが点灯しっぱなし)で、CH1のノブを回してください。3つのLEDの位置で設定できます。- 4ppqn(左側のLEDが点灯)
- 8ppqn(真ん中のLEDが点灯)
- 24ppqn(右側のLEDが点灯)
・ TAPボタンをタップテンポかリセット機能に設定
タップテンポ/ビートインジケーターボタンは、リセットボタン/パターンスタートインジケータとして設定することができます。オプション設定モードの状態(TAPのLEDが点灯しっぱなし)で、CH2のノブを回してください。3つのLEDの消灯/点滅の状態で設定できます。
- 3つのLEDが消灯:TAPはリセットボタンとして機能
- 3つのLEDが点灯:TAPはタップテンポ入力ボタンとして機能
・ スイングの設定
内部クロックのスイングを有効または無効にできます。有効な場合、スイングはCHAOSノブにより制御され、内部クロックにのみ影響します。LEDはスイング設定の状態を示します。オプション設定モードの状態(TAPのLEDが点灯しっぱなし)で、CH3のノブを回してください。3つのLEDの消灯/点滅の状態で設定できます。
- 3つのLEDが消灯:スイングは無効です。CHAOSノブはランダム化制御として機能します。
- 3つのLEDが点灯:内部クロックでスイングが有効になります。CHAOSノブがスイング量を調整するようになります。
CLOCK入力で受け取ったクロック信号にSwingを加えることはできません。また、ユークリッドシーケンサーモードではSwingを加えることはできません。
・ ユークリッド・シーケンサーモード
Grids はユークリッドシーケンサーとしても動作します。ユークリッドシーケンサーに本機の機能を切り替えたい場合は、オプション設定モードの状態(TAPのLEDが点灯しっぱなし)で、MAP Xノブを回してください。3つのLEDの消灯/点滅の状態で設定できます。- 3つのLEDが消灯:ユークリッドシーケンサーモード
- 3つのLEDが点灯:オリジナルのGridの機能です(デフォルト)
・ トリガー/ゲートの設定
デフォルトでは、Grid はトリガー信号(短い1ms パルス)を生成します。この動作をゲートに設定することもできます、 (MAP Y)を回します。オプション設定モードの状態(TAPのLEDが点灯しっぱなし)で、MAP Yノブを回してください。3つのLEDの消灯/点滅の状態で設定できます。
- 3つのLEDが消灯:トリガーモード
- 3つのLEDが点灯:ゲートモード
オルタナティブな出力レイアウト
3つのACCENT出力の列の機能を再構成することができます。通常のレイアウトは ACC 1 / ACC 2 / ACC 3ですが、オルタナティブな設定では、ACCはグローバルアクセント出力で、ACC1、ACC2、ACC3のいずれかがHighの時にHighに。CLKはクロック出力(クロック入力を反映するか、内部クロック信号のどちらか)で、RSTはリセットトリガです。オプション設定モードの状態(TAPのLEDが点灯しっぱなし)で、CHAOSノブを回してください。3つのLEDの消灯/点滅の状態で設定できます。
- 3つのLEDが消灯:ACC 1 / ACC 2 / ACC 3
- 3つのLEDが点灯:ACC / CLK / RST