Gecho Loopsynth V2
日本語マニュアル
firmware 1.0.118,
ファームウェアのバージョンについて
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firmware 1.0.113-115, units shipped from August to November 2019
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firmware 1.0.116, units shipped from December 2019 to March 2020
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firmware 1.0.117, units shipped from May 2020
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irmware 1.0.118, units shipped from January 2022
*WIPと書かれたチャンネルは作業中、開発中です。また、いくつかの番号は将来の使用のために予約されており、現在は何もしません(動作しません)が将来への期待のためにあらかじめリストアップされていることをご承知ください。
バージョン間で、サウンドエンジンのチャンネルは番号が変わるかもしれませんが、サービス、テスト、デバッグのチャンネルは同じままです。
クイックスタートと本機を知る手順
- Gecko Loopsynth(Plastic Shell)本体のON/OFFと表記されているスイッチをONに設定してから、適合するUSBケーブルで電源を接続します。スイッチOFFはバッテリー駆動改造を施した場合のバッテリー電源のOFF、またはファームウェアアップデートで利用します。
- RDYと表記されているLEDが点滅しているはずです。LED点滅はチャンネル番号の入力を待っている状態です。Loopsynthにはチャンネルと呼ばれるモードがたくさんあります。チャンネルごとにさまざまなサウンドスケープを楽しむことができます。チャンネルは後記するチャンネルリストを参照してください。またこのチャンネルはファームウェアによって更新され追加される場合があります。
- 右側サイドにあるHP端子にヘッドホンを接続してみましょう(またはミキサーなどに接続)
- 4つ並んだ丸いボタンに1、2、3、4のボタン表記があります。このボタンでチャンネル番号を入力して、左上のSETボタンで確定します。ここではまず1を押して、次にSETを押してデモ1をプレイしてみましょう
- S1,S2,S3,S4と表記のある部分は赤外線近接センサーです。指をゆっくり近づけたり離したりするとLEDが感度を示しているのがわかると思います。それぞれにパラメータが割り当てられていますので詳細は後記されているチャンネルリストを参照してください。チャンネルごとに機能は異なります。
- ボタン1〜4、SETボタンを押すと対応する機能を調整できます
- ボタン4を何度か押すと内蔵のマイクロホンが有効になります。詳しくは後記する"LED Indicators" B4 Inputs"の項を参照してください(LEDの点滅のコンビネーションで内蔵マイク入力やステレオライン入力などの切り替えが表示されています)。マイクが有効になったら机をタップしたり、何か喋ったり、本体をさすったり、楽器を近づけて弾いてみましょう。ボタン3でディレイを調整できます。光センサーで音響をコントロールしてみましょう。
- ライン入力に何かを入力してみましょう(B4ボタンでライン入力を有効にする必要があります)
- RSTボタンを長押しすると、またチャンネル番号の入力待機状態(RDY LEDは点滅になります)。この時に入力待機状態にもしならない場合にはシンプルにUSB電源を一度抜いて電源をリサイクルしましょう。
- ボタン2を押してからSETを押すと、今度はデモ#2になります。この要領で違うチャンネル番号(例えば11や14、22などはいかがでしょうか?)を入力して遊んでみてください!チャンネルリストはこのマニュアルの中程から説明されています。
- RSTを押してもリセットされない場合は一度USBケーブルを抜いて本体の電源を入れ直します(ボタン操作はゆっくりと行ってください。本機はハンドメイド電子楽器であり、常に実験的な開発中のプログラムも含まれているため、チャンネル切り替え時にRSTを受け付けなくなるようなフリーズ状態になる場合もございます。そのような時にはシンプルに一度USBケーブルを抜きリセットしてから再び操作してください)
- もし何かよくわからないトラブルがある場合には、まずは工場出荷時の状態にリセットしてみてください。チャンネル待機中(RDY LED点滅中)に4-3-2-1 → SETと押すと、すべての設定(ボリューム、ディレイ、入力)がデフォルトに戻ります!
- ここまでをおおよそ理解したら、後記する
- インターフェースの解説
- セッティングとメニュー
- Gecho v2 セッティングリーフレット
Plastic Shell バージョンについて
Gecko Loopsynth V2はロットや生産時期、特別モデルなど様々な外観があります。それはバッテリーを内蔵するモデルdふぁったり、木箱に入ったモデルなどですが、ハードウェア的な基板や基本性能、ファームウェア、サウンドなどは共通です。
Gecko Loopsynth V2(Plastic Shell)はスマートでコンパクトなフォームファクターを実現しています。入力、出力、および機能は、木箱入りのモデルやリチウムイオンバッテリー内蔵のモデルと同じです。
本機はUSB経由で給電します。リチウムポリマー電池を追加したい場合は、2本のワイヤーと2つのジャンパーをハンダ付けする必要があり、ユーザーDIYとなります(サポート対象外)。
フロントパネルのラベルには、SYNC/CVの印字がありますが、これは現在のファームウェアではまだ実装されていないことに注意してください(MIDI InとMIDI Outのみでノートの送受信をチャンネルで使用することは可能です)。
付属品は、USB&MIDIケーブル、キャリングポーチ、マニュアル、ステッカーなど(入荷時期によって変更になる場合あり)です。
電源について
Gecko Loopsynth(Plastic Shell)はUSBから電源供給されます。
電源供給のためのUSBケーブルを接続する前に、パネル上のスイッチをONの位置に設定しておく必要があります!
このスイッチは電池で駆動するバージョン(改造、または特注の木製ボックスのバージョンなど)の場合には電源のオン・オフを行いますが、本機(Plastic Shell Version)では異なります。またファームウェアのアップデートにも関連します。
USBケーブルで給電するPlastic Shellの場合、スライド式スイッチは電源を切るのではなく、通常モード(ON位置)とファームウェアアップデートモード(OFF位置)を意味します。この設定は、電源接続時に「確認」されます。ファームウェアアップデートモードでは、PWR以外のLEDは点灯しないため、基板が正常に起動していないように見えます(最新のファームウェアでは異なるようです→確認中)。
電源投入に成功すると、PWR(電源)LEDが点灯し、RDY(準備完了)が0.5秒間隔で点滅するはずです。
SDカードについて
マイクロSDカードを使用することができます(マイクロSDカードは別売です!)。
マイクロカードは動作に必ず必要というわけではないので、用意されていなくても演奏する事ができます。
どんなSDカードでも同じですが、カードには挿入方向があります!カードを軽く挿入してみて斜めになって挿入できない場合は逆向きですので決して無理に押し込まないでください。SDカードを正しい方向で軽く挿入し(接点が上側)確認できたらゆっくり押し込みます。スロットはスプリング付きのプッシュ式で、1回目のプッシュでロックされ、2回目のプッシュでイジェクトされます。プッシュしにくい場合には先端の細い何かを使用してプッシュしてください。
*生産ロットによってカードの挿入方向が異なるようです。一部本国メーカーが発表しているイラストと異なる場合がありますのでご注意ください!
現在のファームウェアでは、32GBまでのカードしかサポートされていません。SDHC規格の信頼性のあるmicroSDカードを使用してください。
microSDカードは別売です。
インターフェースの解説
- M1,M2: ここにレフト&ライト・チャンネル用のステレオマイクが仕込まれています。
- L1: "Ready" LED,がゆっくり点滅している時はアイドリング状態を表します (チャンネル番号の入力を待っている状態)。素早く点滅している時はマイクロSDカードにレコーディングを行っている状態を表します。
- L2: "Signal" LEDは、MIDIや他のインターフェースで受信または送信されたデータまたは信号を表示します。
- L3: "Power" LEDは、電源が入っているときに点灯します。PWRが点灯し、RDYが点滅しない場合は、通常動作モードではなく、ファームウェアアップデートモードで起動した可能性があります。
- L4: "USB" LEDは、仮想シリアルポートでデータ転送中であることを示します。
- SETボタン: チャンネルの起動(チャンネル番号キー入力後に短押し)、メニュー呼び出し(アイドル時に短押し)、レコーディングの開始(再生中に長押し)
- RSTボタン: 再生停止(短押し)、ソフトのリセット(長押し)
- S1-S4: 赤外線近接センサーが埋め込まれています。どのチャンネルが動作しているかによって、手指をセンサーに近づけたり、遠ざけたりすることでパラメーターを変化させることができます。
- C1: ヘッドホンまたはラインアウト端子です。機能はSW1によって決定されます(スイッチが上側=ラインアウト、下側=ヘッドホン)。
- C2: ライン入力端子(入力またはその組み合わせを起動するB4ボタンによって有効になります)
- C3: MIDIおよびその他の信号用の共有ジャックで、機能はSW2によって決定されます(スイッチが上側 = MIDIイン、下側 = MIDIアウト、またはソフトウェアによって選択されるその他の機能)
- C4: ヘッドホン出力端子です
- C5: 電源供給とファームウェアのアップデート(マイクロSDカードでも可能)用のUSBコネクターです。USBを接続する前に、電源スイッチがONになっていることを確認してください。そうしないと、通常の動作ではなく、ファームウェアアップデートモードで起動します。
- B1-B4: チャンネル番号のキー入力、音量調整などの設定を行うボタン。
- SW1: C1端子の機能を選択するスイッチです。スイッチが上側=ラインレベル出力、下側=ヘッドフォン出力です。
- SW2: C3端子の機能を選択するスイッチ。スイッチが上側=MIDI In、下側=MIDI Outまたはその他の信号(ソフトウェアで選択)。
- SW3: パワーオンスイッチ(USB給電時はオフにはなりません)。ファームウェアのアップデートモードを選択可能です。
チャンネルのセレクト
Gecho Loopsynthを起動したら、次に希望のチャンネル番号を入力する事で演奏を開始する事ができます。各チャンネルのコードは1~4の数字で構成されているので、4つのボタンで入力することができます。例えば、チャンネル12を選択するには、ボタン1 - 2 - SETを押します。またチャンネルコードの待機状態に戻りたい場合は、RSTを長押します。RSTを長押ししてもチャンネルコードの待機状態に戻らない場合にはUSBケーブルを抜いて電源をリセットしてください。
*チャンネルは言い換えればモードのようなものです。モードを切り替えるごとにGecho Loopsynthは多彩で様々な表情を持つアンビエントマシンへと豹変します!
すべてのボタンは、短く押すか、1秒以上押し続けるかによって、別の機能を持ちます(これについては、すべてsettings leaflet と、いくつかのボタンが特定の機能を果たす各チャンネルの詳細説明で説明されています)。RST+1のようなボタンの組み合わせの場合、RSTを押したままボタン1を短押しし、RSTを離します。
チャンネルリスト
ファームウェアのバージョンにより、使用できるチャンネルが異なりますので、お使いの機種に合ったチャンネルをお探しください。ここでファームウェアのバージョンごとのチャンネルのリストを確認できます(英文)
また、ファームウェアにはWIP(開発中)のものや、番号だけリザーブされているものも含んでいます。その場合は全く動作しないか、動作してもうまく機能しない場合もあります。
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ここから先は暫くファームウェア内に用意されているチャンネルについて説明します。
Channels v2 1.0.118
Gecho v2 Channels
Firmware 1.0.118(2022.JAN)
1-4: Meditative soundscapes & demo songs
- Sensor S1 ディレイコントロール
- Sensor S2 バックグランドサンプルのミキシングレベルを小さくします
- Sensor S3 フィルターのレゾナンスを上げます
- Sensor S4 アルペジエイターエフェクトを追加します
- Button B1 ハイパスとローパスのフィルタリングを切り替えます(デフォルトはチャンネルによって異なる)
- Button B2 新しいランダムコード進行を生成します
- Buttons B3,B4 固定のディレイと入力をコントロールします
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Button SET バイノーラルビートをスタートさせます。4つのプログラムから1つを選択することを繰り返します
11: The original channel #1 (from v1 model) Updated!
- Sensor S1 バックグラウンドのノイズレベルを増加させます
- Sensor S2 バックグラウンドのノイズレベルを減少させます
- Sensor S3 フィルターレゾナンスを増加させます
- Sensor S4 アルペジエイター効果を追加します
- Pressing buttons B3,B4 固定のディレイと入力をコントロールします
- Holding button B3 入力レベルを減少させます
- Holding button B4 入力レベルを増加させます
12: Song of Wind and Ice
- Button SET アイソクロニック・トーン(isochronic tones)を開始します。4つのプログラムから1つを選択することを繰り返します(現在のプログラムは、オレンジ色のLEDが点滅して表示されます:アルファ、ベータ、デルタ、シータ)
13: White noise
- このチャンネルにはインタラクティブなコントロールはありません。数学的に生成されたホワイトノイズを出力します。このジェネレータは擬似ランダムであり、真のRNGではありません。
14: Bytebeat
チップチューンのように数学的に生成された「SONG」。このビデオ(this video)で実演しています。
- Sensors S1-S4 フォーミュラ内の様々定数に変化を与えます
- Button B1 次のSONGを選択します。全部で8曲あり、現在の曲はそれぞれの赤色LEDで表示されます
- Button B2 ステレオパニングを調整します。4つのレベルがあり、現在の設定は2つの赤いLEDで示されます
- RST+B1 再生/計算速度を低下させます
- RST+B2 再生/計算速度を増加させます
22: Infinite looper with octave up/down pitch shifter
- Sensor S1 ディレイをコントロールします。ここでのディレイは、あたかも「テープループの長さ」のように考えることができます。ボタン3は、このセンサーをオーバーライドします
- Sensor S2 プレイバックとレコーディングの方向を反転させます。
- Sensor S3 オクターブ下(ハーフスピード)のオーバーダビングを追加します
- Sensor S4 オクターブ上(ダブルスピード)のオーバーダビングを追加します
- Button B1 スピードを低下させます。現在の設定が青色LEDで表示されます
- Button B2 スピードを速くします
- Buttons B3,B4 固定ディレイ(テープ長)と入力をコントロール
- RST+B1 ディレイパーシスタンス、つまり信号がループにミックスされて戻ってくる比率を下げます。範囲は32/40から39/40までで、デフォルトは38/40です。現在のレベルは、白色LEDで表示されます
- RST+B2 同様の方法でディレイパーシスタンスを上げます
23: Infinite looper with LPF, HPF & flanger
- Sensor S1 ディレイをコントロールします。ここでのディレイは、あたかも「テープループの長さ」のように考えることができます。ボタン3は、このセンサーをオーバーライドします
- Sensor S2 ハイパスフィルタのカットオフポイントを上げます
- Sensor S3 ローパスフィルタのカットオフポイントを下げます
- Sensor S4 フランジャーエフェクトを追加します。最大範囲はほぼ3オクターブ下までです
- Button B1 スピードを遅くします。現在の設定は青色LEDで表示されています
- Button B2 スピードを速くします
- Buttons B3,B4 固定ディレイ(テープ長)と入力を制御
- RST+B1 ディレイパーシスタンス、つまり信号がループにミックスされて戻ってくる比率を下げます。範囲は32/40から39/40までで、デフォルトは38/40です。現在のレベルは、白色LEDで表示されます
- RST+B2 ディレイパーシスタンスを発生させます
24: Infinite looper with warping and reversible delay
- Sensor S1 ディレイをコントロールします。ここでのディレイは、あたかも「テープループの長さ」のように考えることができます。ボタン3は、このセンサーをオーバーライドします
- Sensor S2 プレイバックとレコーディングの方向を反転させます
- Sensor S3 1倍から1/2倍(1オクターブ下)までの範囲で速度を下げます
- Sensor S4 1倍から2倍(1オクターブアップ)の範囲で速度を上げます
- Button B1 速度を低下させます。現在の設定は青色LEDで表示されます
- Button B2 速度を上昇させます
- Buttons B3,B4 固定ディレイ (テープの長さ) と入力をコントロール
- RST+B1 ディレイパーシスタンス、つまり信号がループにミックスされて戻ってくる比率を下げます。範囲は32/40から39/40までで、デフォルトは38/40です。現在のレベルは、白色LEDで表示されます
- RST+B2 ディレイパーシスタンスを発生させます
31: Granular sampler Updated!
- Sensor S1 デチューンを制御します。最初の4レベル(4つの赤色LEDで表示)はわずかにデチューンし、残りのレベルでは強くデチューンします
- Sensor S2 新しい素材のサンプリングを可能にします。このセンサーをより高いレベルでトリガーすると、ステレオの拡がりが大きくなります
- Sensor S3 一時的にトリガーされると、基本的なコードをメジャーとマイナーの間で変化させます
- Sensor S4 ボイスの数を増やします(3 〜 27)
- Button B1 あらかじめプログラムされているデモ曲の中から1曲を読み込み、再生します
- Button B2 ユーザーがプログラムしたコード進行(チャンネル#111を参照)を読み込みます
- Buttons B3,B4 固定ディレイ と入力をコントロール
32: Decaying reverb Updated!
このチャンネルは1つのリバーブバッファと1つのディレイバッファを使用します。3+1バッファのポリフォニックバリエーションについては、チャンネル#322を参照してください
- Sensor S1 ディレイをコントロールします
- Sensor S3 ローパスフィルタのカットオフポイントを上げます
- Sensor S4 リバーブバッファーの長さを短くします(ピッチが上がったように聞こえます)
- Button B1 ディケイの方向を下向きに調整します。現在の設定は、赤色LEDの点滅で示されます。中央のLEDが2つ点滅している場合は、ディケイが停止していることを意味します
- Button B2 ディケイの方向を上向きに調整します
- Buttons B3,B4 固定ディレイ と入力をコントロール
33: Dekrispator
- Button B1 直前のパッチをブラウズ(パッチは設定ファイルで定義)
- Button B2 次のパッチを定義
- Buttons B3,B4 固定ディレイと入力のコントロール
- RST+B1 最近ユーザーが作成したパッチをメモリからロード
- RST+B2 新しいシーケンスをロード(シーケンスは設定ファイルで定義)
- Button SET 1回押すとオレンジ色のLEDが点滅しより多くのオプションを有効にできます
- Button B1 while options enabled パッチの新しい「エフェクト」を生成します。新しいパッチはメモリに保存されます
- Button B2 while options enabled はパッチの新しい「パラメータ」を生成します。新しいパッチはなメモリに保存されます
- Button B3 while options enabled現在のパッチのディレイ/エンベロープ/フィルタの有効/無効を設定します。現在の設定は、赤色のLEDで表示されます。最初の2つはディレイ、中間の2つはエンベロープ、最後の2つはフィルターが有効です
34: MI Clouds (granular mode) Updated!
このチャンネルは、texture, reverb, density, pitch, position, size, feedback, stereo spread, dry/wet ,post gainの順で、マルチノブのMIDIコントロールをサポートしています。これらのコントロールをアサインするには、コンフィギュレーション設定で「ラーンモード」を使用します。この設定を行わないと、PBとCCホイールでテクスチャーとリバーブのパラメーターをコントロールすることができます。
MIDIコントロールのセットアップ方法:
https://www.youtube.com/watch?v=eLg8_KgVKqo
本機がアイドル状態のとき(電源オンや再起動後など)、MIDIコントローラー(右上のコネクタ)を接続し、スイッチを「IN」の位置に設定するのを忘れないでください。SET→B3→B1と押します。すべてのノブを1つずつ希望する順番でコントロールに割り当てます(赤、オレンジ、青のLEDが動作していることを示します)。最大12個のノブに対応していますが、Cloudsでは10個で十分です。ノブの数が少ないコントローラを使用している場合でも、ノブが存在するものは動作します。設定が終了したらSETを押してください。クラシックなPB/CCホイールに戻すには、本機を再起動し、"reset configuration "コマンドを使用します(SET→ B3→B2)。MIDIコントローラーの設定は別々に保存され、他の設定のように#4321コマンドでクリアされることはありません。3バイトと6バイトの両方のMIDIメッセージに対応しているので、絶対位置のポテンショメーターや無限エンコーダーを持つ様々なコントローラーが動作するはずです。Akai LPD8、Arturia MiniLab clone、Traktorinoでテストしています。LoopsynthはMIDI over USBをサポートしておらず、ネイティブMIDI信号(従来のDIN5またはTRS MIDI A standard wiringの新しい3.5mmジャック)のみをサポートしているため、これらのコントローラは直接接続できず、「MIDI USBホスト」を使用する必要があります。様々な既製品のUSBホストがあります。このサウンドエンジンの代替モードについては、チャンネル#342と#343を確認してください。
- Sensor S3 信号をフリーズさせます(青色のLEDで表示)。主にMIDIキーボードで演奏するときに便利です
- Button B1 直前のパッチを参照します(パッチは設定ファイルで定義)
- Button B2 次のパッチを参照します
- Button B4 入力ソースを選択
- Button SET 1回押すとオレンジ色のLEDが点滅しより多くのオプションを有効にできます
- Button B1 while options enabled パラメータを参照し、前のパラメータを選択します。表示は追加される予定ですが、今のところシリアルポート経由でデバッグコンソールの出力を見て、何をしているのかを確認する必要があります
- Button B2 while options enabledパラメータを参照し、次のパラメータを選択します
- Button B3 while options enabled 現在選択されているパラメーターの値を減少させます
- Button B4 while options enabled 現在選択されているパラメーターの値を増加させます
- RST+B1 while options enabled リミッターのスレッショルドを値を減少
- RST+B2 while options enabled リミッターのスレッショルドを値を増加
41: DCO (Digitally Controlled Oscillators) ported from v1 model
- Sensors S1-S4 カオス的な方法でパラメータに影響を与えます。
- Button B1 センサーの反応速度を変化させ、よりスムーズな制御を可能にします(5段階で切り替え可能)
42: DCO (Digitally Controlled Oscillators) with more controls
- Sensors S1-S4 パラメータにカオス的な影響を与える
- Button B1 パラメータの自律的なドリフトを可能にするもので8段階設定です
- Button B2 s異なる波形を選択します。正弦波、方形波、のこぎり波、なし(ドローンはオフになり、外部音のみが処理されます)をサイクル選択
- RST+B1オーバーサンプリングを増加させ、周波数を下げます
- RST+B2 オーバーサンプリングを減少させ、周波数を上げます
43: Filtered "Space" channel
- Sensor S1 ディレイのコントロール
- Sensor S2 ソースノイズの強さを増加
- Sensor S3 フィルターレゾナンスの増加
- At the same time, sensors S1-S4 個々のローパスフィルタの制御
- Button B1 フィルタのカットオフポイントの上限を設定
- Button B2 エフェクトをロックまたはアンロック (S1〜S3)。ロックされた場合、センサーはエフェクトをトリガーせず、フィル ターのカットオフポイントにのみ影響を与えます
- Buttons B3,B4 固定ディレイと入力のコントロール
- Button SET バイノーラルビート(binaural beats)を開始します。4つのプログラムから1つを選択します
44: Filtered "Space" channel with reverb
- Sensor S1 ディレイコントロール
- Sensor S2 ソースノイズの強さを増加させる
- Sensor S3 フィルターレゾナンスを増加させる
- Sensor S4 リバーブエフェクトを付加
- At the same time, sensors S1-S4 個々のローパスフィルタを制御
- Button B1 フィルタのカットオフポイントの上限を設定
- Button B2 エフェクトをロックまたはアンロックします (S1〜S3)。ロックされた場合、センサーはエフェクトをトリガーせず、フィル ターのカットオフポイントにのみ影響を与えます
- Buttons B3,B4 固定ディレイと入力のコントロール
- Button SET バイノーラルビート(binaural beats)を開始します。4つのプログラムから1つを選択します
111: Custom chord progression (WIP?)
このチャンネルは、定義したいコードの数を選択するのを待ちます。初期状態では赤色 4 個、オレンジ色 2 個の LED が点灯していますが、これは合計 8 個の和音です。1x1 から 8x4 までの和音数をボタンで変更します。SETで選択を確定します。MIDI キーボードを演奏する場合は、コードの数を前もって指定する必要はありません(32 個以上のコードも可能です)。終了したらSETを押します。
- Button B1 新しいコード(c-majorから始まる)を作成したり、半音下へシフトしたりします。繰り返し押して希望のキーにすることができます
- Button B2 新しいコードを作ったり、半音ずつずらしたりします
- Button B3 ポインタを次のコードに移動させます
- Button B4 ポインターを前のコードに移動させます
- Button B1+B2 マイナーコードへと変化し元に戻ります。(B1をシフトキーとして使用:B1を押し、B2を押し、B2を離し、B1を離す)。
- Button B1+B3 ミドルノートを移動させ新たな和音を作る
- Button B1+B4 3rdノートを移動させ新たな和音を作る
- Button SET 処理を終了します。赤とオレンジのLEDが点滅している場合は、コードの定義が十分でないことを意味します。B3/B4を使って移動し、コードが不足している箇所を確認します。十分な数のコードが定義されると、その結果が "slot 0 "に保存され、他のチャンネルから進行にアクセスできるようになります
- Button RST プログラムをキャンセルし、チャンネルを終了
112: Load chord progression
(WIP?)
コード進行をメモリーの選択されたスロットからスロット0にコピーし、他のチャンネルからアクセスできるようにします。スロット番号をキー入力するのを待ちます。これは1〜8桁の長さで、ボタンが4つしかないため、1〜4桁の数字で構成されます。もし、そのスロットにコード進行が存在しなければ、すべての赤いLEDが点滅します。コード進行が見つかった場合は、"slot 0 "にロードされる際に短い "progress bar "のアニメーションが表示されます。
- Buttons B1-B4 スロット番号のキー入力に使用します
- Button SET あなたの選択を確認します
- Button RST オペレーションのキャンセル
113: Store chord progression
(WIP?)
コード進行をスロット0からメモリ内の別のスロットにコピーします。スロット番号をキー入力するのを待ちます。これは1〜8桁の長さで、ボタンが4つしかないため、1〜4桁の数字だけで構成されます。もしそのスロットにすでにコード進行が存在すれば、上書きされます
- Buttons B1-B4 スロット番号を入力するために使用します
- Button SET あなたの選択を確認します
- Button RST オペレーションのキャンセル
114: Delete chord progression
(WIP?)
選択したスロットのコード進行をメモリーから削除します。スロット番号をキー入力するのを待ちます。これは1~8桁の長さで、ボタンが4つしかないため、1~4桁の数字だけで構成されます。指定したスロットにコード進行が存在しない場合、すべての赤色LEDが点滅するのが見えます。コード進行が見つかった場合は、削除される際に短い「プログレスバー」アニメーションが表示されます。
- Buttons B1-B4 スロット番号を入力するために使用します
- Button SET あなたの選択を確認します
- Button RST オペレーションのキャンセル
121: Simple drum kit
センサーで4つの内蔵ドラムサンプルをトリガー。シーケンサーとカスタムサンプル(SDからロード)は後日追加予定です。(WIP)
122: Sea, creek and forest New!
4つのサウンドスケープのサンプルを和音やメロディなしで再生し、センサーや加速度センサーでミキシングレベルを制御し、マイクやラインイン信号も追加します。
- Sensors S1-S4 個々のサンプルのミキシングレベルに影響を与えます
- Pressing buttons B3,B4 固定ディレイと入力をコントロールします
- Holding button B3 入力レベルを低下させます
- Holding button B4 入力レベルを増加させます
123: Pass-through from microphones
他のチャンネルで使用する素材の録音に便利です。録音したファイルを再生するには、チャンネル2222を使用します(またはアイドル時にSETを長押し)。
- Holding button B3 入力レベルを低下させます
- Holding button B4 入力レベルを増加させます
- Buttons B3,B4 固定ディレイと入力をコントロールします
124: Pass-through from line-in
他のチャンネルで使用する素材の録音に便利です。チャンネル123と同じ働きをしますが、デフォルトでライン入力が選択されます
221: SD Mellotron New!
SDカードから任意の長さのサンプルを再生し、最大3ボイスまでミキシング。MIDIによる制御が可能で、最大3サンプルの基本的なミキシングが可能。
How to set it up: SDカードに「mellotron」というディレクトリを作り、その中に音符ごとのディレクトリ(例:「c2」「d#3」)を作るか、「c」だけ作ってすべてのオクターブを同じサンプルでカバーします。キーボードの鍵盤の数だけサンプルを使用することもできますし、12音ですべての鍵盤をカバーすることも可能です。各ディレクトリに1つずつサンプルを入れてください(ファイル名は重要ではありません)。サンプリングレートは、最初に見つかったファイルから検出され、すべてのサンプルに適用されます
単純な加算ミキシングを行う原始的なサウンドエンジンなので、音が大きすぎると、一度に多くのキーを押したときにクリッピングが発生することがあります。将来的には、ノーマライズやピッチシフトを用意できる予定です
322: Polyphonic Reverb New!
デモはこちらをご覧ください。これはチャンネル#32のバリエーションで、バッファが3つありますが、それ以外は同じコントロールがサポートされています。これらの長さはMIDIキーボードで制御可能であり、その結果、ピッチを知覚的に変化させることができます
342: MI Clouds (stretch mode) New!
この興味深いエフェクトは、入力された信号から短い断片をピックアップし、それらを伸ばして重ね合わせ、興味深い音色を作り上げます。それ以外は#34(グラニュラーモードのClouds)と同じように動作し、マルチノブコントローラー(10パラメータ)をサポートし、MIDIキーボードを使って演奏することが可能です。外部コントローラを使用しない場合でも、グラニュラーモード(#34)と同じ方法ですべてのパラメータを編集することが可能です。マルチノブコントローラーが設定されていない場合は、PBとCCホイールでテクスチャーと密度のパラメーターを操作することができます
- Sensor S3 f信号をフリーズさせます(青色のLEDで表示)。主にMIDIキーボードで演奏するときに有効です
- Button B1 直前のパッチをブラウス(パッチは設定ファイルで定義されます)
- Button B2 次のパッチをブラウズ
- Button B4 入力ソースをセレクト
343: MI Clouds (looping delay mode) New!
デモはこちらをご覧ください. このモードはグラニュラーモード(#34)と同様に機能しますが、異なる効果をもたらします。マルチノブコントローラー(10パラメータ)に対応し、MIDIキーボードで演奏することができます。外部コントローラーを使用しない場合でも、グラニュラーモード(#34)と同様にすべてのパラメーターを編集することができます。マルチノブコントローラーが設定されていない場合は、PBとCCホイールでテクスチャーと密度のパラメーターを操作することができます。
- Sensor S3 信号をフリーズさせます(青色のLEDで表示)。主にMIDIキーボードで演奏するときに有効です
- Button B1 直前のパッチをブラウズ(パッチは設定ファイルで定義されます)
- Button B2 次のパッチをブラウズ
- Button B4 入力ソースを選択
222: SD recording slicer Updated!
録音したファイル(SDカードの "rec/"ディレクトリにあるファイル)の中からランダムに数セグメントを選び、ループ再生します。現在のセグメントは、赤とオレンジのLEDで表示されます。最初は最近録画したファイルが選択されますが、SET+B1 & SET+B2ボタンの組み合わせで他のファイルを選択することができます。
このチャンネルはMIDI(クロックとキープレス・イベント)に反応します。入力されたクロックはセグメントの長さを上書きし、各セグメントはテンポに制御された時間だけ再生されます。鍵盤を弾き始めると、セグメントは鍵盤にマッピングされ、どれを、いつ、どれだけの時間演奏するかを選択できます(この時点から、テンポは無視されます)。もし、鍵盤の数がセグメントより多ければ、それらは繰り返されます。セグメントの数がキーの数より多い場合、キーボードからトリガーできないものもあります。ボタン B3 と B4 を使って、wav ファイル内のセグメントの位置を移動することができます。
- Sensor S1 一時的にセグメントの長さを短くする
- Sensor S2 セグメント数を減らす
- Sensor S3 プレイバック速度を遅く
- Sensor S4 プレイバック速度を速く
- Button SET セグメントを再びランダム化
- Button B1 セグメント数を減少(by factor of 2, down to 1).
- Button B2 セグメント数を増加(by factor of 2, up to 64).
- Button B3 (before MIDI is active) セグメント長を減少させます(半分にします)
- Button B4 (before MIDI is active) セグメント長を増加させます (倍、最大で約1秒
- SET+B1 前の録音を選択します。
- SET+B2 次の録音を選択します。 (または最後に到達したときに最初のものにスキップする)
- Button B3 (once MIDI is active) 再生中のセグメントの開始位置を、wavファイルの先頭に約600ms移動します。
- Button B4 (once MIDI is active) 開始位置をwavファイルの末尾に移動させます。
- SET+B3 (once MIDI is active) 再生中のセグメントの開始位置を、wavファイルの先頭に約150ms移動します。
- SET+B4 (once MIDI is active) 開始位置をwavファイルの末尾に移動させます。
333: Sysex sender Experimental
これは、sysexファイルを受け入れる他のデバイスを持っていて、PCなしでそれを更新するためのポータブルな方法が必要な場合に便利です。SDカードの "sysex/out/"ディレクトリからファイルを取得し、それを選択してMIDIポートからダンプすることができます。最大32個のファイルがあり、"01something.syx "など、または単に "01.syx "のように、先頭に番号が付いた名前が必要で、プログラムがそれらを特定できるようにする必要があります。次に、ボタンB1/B2でそのうちの1つを選択し、SETを押して送信することができます。デフォルトの速度は約1kB/secですが、これは後で調整可能です。これは受信側のデバイスがデータを解析するのに十分な時間を与えるためで、ファイル内に複数のsysexメッセージが含まれている場合、個々のメッセージの間に2秒の遅延があります。メッセージの始まりは、キャラクタ0xf0によって検出されます。
- Button B1 前のファイルを選択します。スロットが空の場合(この番号のファイルが見つからない場合)、それぞれのLEDが点滅し、それ以外の場合は点灯したままになります。
- Button B2 同様に次のファイルを選択します。
- Button SET 選択したファイルを送信します。
1111-1114: Play the custom chord progression
ユーザーがプログラムした楽曲(チャンネル111で定義、または112でロードした場合)を、1~4と同様にサウンドスケープで実行します。
- Sensor S1 ディレイコントロール
- Sensor S2 バックグランドサンプルミキシングレベルを低下させます
- Sensor S3 フィルターのレゾナンスを増加させます
- Sensor S4 アルペジオエフェクトを加える
- Button B1 ハイパスとローパスのフィルタリングを切り替えます(デフォルトはチャンネルによって異なる)
- Button B2 新しいランダムなコード進行を生成
- Buttons B3,B4 固定ディレイと入力を制御
- Button SET binaural beats. を開始します。4つのプログラムから1つを選択します。2222: Play files recorded on SD card
SDカードから最後の録音素材を再生します。ボタン 1 と 2 を使って、前/次の録音素材に移動することができます。このチャンネルは、アイドル時にSETを長押しするというショートカットでもアクセスできます。同様に、再生中にSETを長押しすると録音が開始されます。
Settings and configuration
Sensors vs Accelerometer
- 3333: 赤外線センサーの代わりに加速度センサーを使用する。
-
4444: 再度IRセンサーを使用します。コンフィギュレーション設定のSET-B1-B2でも変更可能です。
リセットコマンド!
Reset back to defaults
- 4321: 何かがうまくいかず、その原因がわからない場合は、すべての設定(ボリューム、ディレイ、入力)をデフォルトにリセットしてください。
Test and service channels
これらのチャンネルのほとんどは、シリアルポート経由で情報を出力します。GechoをPCに接続すると、「仮想シリアルポート」として表示され、PuTTY などのターミナルユーティリティを使って対話することができます。シリアルポートの設定については、このスレッド(this thread)を参照してください。
- 3111: メモリ情報(ファームウェアのデバッグに有効)
- 3112: 基板のシリアル番号。BCD番号としてLEDでも表示されます( BCD number)
- 3113: 加速度センサーのテスト
- 3114: センサーテスト(ファームウェアのキャリブレーション用)
- 3121: MIDI Inテスト(データ
- 3122: MIDI Inテスト(ハードウェア信号)
- 3123: MIDI Outのテスト
- 3124: すべてのLEDをテスト
- 3131: Sync Inテスト(デジタルハードウェア信号)
- 3132: Sync Outテスト(デジタルハードウェア信号)
- 3133: CV In テスト(アナログハードウェア信号)
- 3134: CV Out テスト(アナログハードウェア信号)
- 3141: SDカード情報
- 3142: SD カードのスピードテスト
- 3143: SD カードのファイルリスト
Microphone bias level
実験的な機能です。おそらくこれを調整する必要はないでしょう。この電圧を変更する効果は、感度とグランドノイズレベルのトレードオフです。
- 4441: マイクバイアス電圧を AVDD (通常 3.0V) に設定します。
- 4442: マイクバイアス電圧を2Vに設定します。
- 4443: マイクバイアス電圧を2.5Vに設定します。
Firmware utilities
- 4111: 現在のファームウェアが動作しているFLASHメモリパーティションに関する情報。
- 4112: ファームウェアのバージョンをBCD numberでLED表示する
- 4222: SDカードにコンフィグを書き込む
service menuのオプションでコンフィグファイルを再読み込みすることができます。
- 44112233: SDカードからファームウェアのアップデートを読み込む
- 44223344: SD カードから新しい設定とサンプルをロードします(すでにプログラムされているユニットをアップデートするのには便利ではありません。) このためには SD カードの /factory サブディレクトリに "ハッシュ" ファイルを保存する必要があります(例えばthis configとpreloaded samplesなど)。ハッシュは単純にファイル全体のSHA1です。もし、単にコンフィグを更新したいだけなら(編集後や新しいファームウェアのバージョンに必要な場合)、service menuを使用するのが手っ取り早い方法です。
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44332211: アップデートを破棄し、工場出荷時のファームウェアに戻す。
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セッティングとメニュー
このページでは、最も重要な設定項目について説明しています
explained in detail here.
printable version of the leaflets here
In-play Controls
LED Indicators
In-play controlsにあるように、再生中にボタン B3 と B4 を押すと、ディレイの長さとインプットセレクトをブラウズすることができます。選択されたオプションは、赤色のLEDで分かりやすく表示されます。
13kサンプルのディレイは、DekrispatorがSTM32F4プラットフォームで元々使用していたもので、このチャンネルを実行するとデフォルトで選択されます(ただし、他のチャンネルと同じように、他のディレイに変更したり、オフにしたりすることができます)。
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WIP (work in progress)とマークされた設定は、現在のファームウェアのバージョンではまだ実装されていない可能性があります。このような場合、マニュアルを何度も印刷する必要があり、混乱を避けるために、これらの設定のための場所を確保しています。
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Input levels
ボタンB3またはB4を長押しすることで、入力レベルを下げたり上げたりすることができます。内部的には、AGC(自動ゲインコントロール)が有効か否かによって、2つの異なる方法で動作します。有効な場合(これはデフォルト設定です)、ボタン3と4は、設定メニューで変更したかのように、「AGC最大ゲイン」パラメータを調整しますが、結果のレベルは「記憶」されず(持続的メモリに保存されず)、リセットまたは電源オフ時にクリアされます。AGCが無効の場合、これらの2つのボタンは、コーデック入力アンプ(PGA)のゲインを制御します。v2 Gechoで使用されているTLV320AIC3104コーデックチップのテクニカルデータシートに詳細が記載されています。
何も接続されていない状態でライン入力を選択すると、ブザー音が聞こえますが、これは正常です。AGC(デフォルトで有効)は、最大50dBまで信号を増幅しようとします。信号がない場合、空のコネクタや緩いケーブルによる干渉やノイズが増幅されます(信号線はアンテナのように機能するので、当然周囲の電磁波を拾ってしまいます)。
AGCは、インプレイ設定の "AGC Max Gain "と構成設定の "AGC level / off "で無効にしたり、低いレベルに設定したりすることが可能です。メニューで調整した設定は、永続的なメモリに保存されます(したがって、電源オフ時にも失われませんが、チャンネル4321でクリアすることができます)。ボリューム、入力レベル、入力選択など、再生中にアクセス可能な設定も通常保存されます(入力レベルはチャンネルごとに調整が必要なため除きます)。
デフォルトは、ボード上のフラッシュメモリーにある "config file "に保存されています。サービスメニューで config.txt を SD カードにダウンロードするか、チャンネル 4222 を起動してファイルを編集し、フラッシュに再アップロード(再度サービスメニュー)することで、調整することができます。入力レベルは、パラメータAGC_ENABLED、AGC_TARGET_LEVEL、AGC_MAX_GAINで表されます。
その他
- ボタンB1またはB2を長押しすることで、ボリュームを増減できます
- RST + B3を押すと、ディレイOFFのショートカットです
- RST + B4を押すと、全インプットOFFのショートカットです
- SET長押し、録音を開始できるチャンネルではRECスタート
- RST長押し、ユニットをチャンネル入力の待機状態にします
Config Setting
このメニューにアクセスするには、アイドル時にSETを短押しする必要があります(何も再生されず、RDY LEDがゆっくり点滅します)。4つのオレンジ色のLEDが点滅し始めたら、4つのボタンのうちの1つを短押しします(関連するオレンジ色のLEDは点灯したままです)。その後、4つのボタンのいずれかを押して、それぞれの設定を調整することができます。終了したら、もう一度SETを押して別のサブメニューを選択するか、RSTを押して終了します。調整した設定が必要な場合は、終了時に本機が自動的に再起動することがあります。
All LEDs off: この設定は、暗闇でGechoを使用する際、LEDの発光が強すぎる場合、あるいは節電をしたい場合に有効です。一度無効化すると、何をしているのかが分からなくなります。SET-B1-B1を押すか、4321-SETを入力すれば、簡単に設定を元に戻すことができます。
IRS or Accelerometer: 赤外線近接センサ(デフォルト)と加速度センサを切り替えます。チャンネル4444と3333を使っても同じことができます。赤外線センサーは4つ、加速度センサーは3Dで動作するため、これは簡単に覚えられるはずです。
Acc. axis inversion: X-Y-Z軸のいずれかを個別に反転させることが可能
Acc. orientation: 軸の交換やシフトが可能なので、任意の軸を他の軸に置き換えて意味のある応答を得ることができます。これは、ユニットがカスタム筐体のDIYキットである場合に便利です。
AGC level / off: AGC(オートゲインコントロール)の目標レベルを設定、または無効化します。5dB、-8dB、-10dB、-12dB、-14dB、-17dB、-20dB、-24dB、オフの値を周期的に切り替えます。
Auto power off: オートパワーオフのタイムアウト時間を 10~80 分の間で設定します(初期設定は 60 分)。赤色LEDで設定値(×10)を表示します。
SD interface speed: SDカードのクロック速度を40MHz(デフォルト)と20MHzの間で変更できるようにします。古いカードに有効かもしれません。
Sampling rate: デフォルトのサンプリングレートを設定することができ、ほとんどのチャンネルで使用されますが、いくつかのチャンネルは任意のレートで実行できないため、これを無視します。おそらく変更する必要はないでしょう。50.780k(デフォルト)、44.1k、32k、24k、22.050kの値を循環させます。
MIDI/Sync mode: 以下の設定を循環させます。
- IN_OUT:MIDIからクロックとコードを取り込み、演奏中にコードを送信(デフォルト)
- IN:信号がある場合、MIDIからクロック派生と和音を取り込み、何も送信しない
- OUT:演奏中にMIDIで和音を送信、クロックは送信されず、入力信号は無視される
- MIDI_CLOCK_OUT:演奏中に和音とクロックをMIDIで送信
- SYNC_IN: 信号がある場合は同期から得られるクロック、CVは無視されます。
- SYNC_OUT: 演奏中に同期信号からクロックを送信、CV は送信されない
- SYNC_CV_IN: 信号が存在する場合に同期から得られるクロック、チャンネルがサポートしていれば CV を使用する
- SYNC_CV_OUT: 演奏中に同期信号により送信されるクロック,チャンネルが生成していればCVを送信
- OFF: MIDI、同期、CV を使用しない
これらのオプションは部分的にWIP(未実装)で、MIDIまたはSync入力からのクロックはキャプチャされますが、まだ意味のある使用はされていません、CV入力についても同様です。ほとんどのチャンネルはキーボード、ピッチベンド、コンティニュアスコントローラーからのMIDIデータに反応します。
MIDI Polyphony: 以下の設定を循環させます。
- COMBINED(コンバインド)。3つの鍵盤を押さえたとき、1つの鍵盤が1オクターブ上下に広がり、豊かな音色と演奏しやすさを実現します(初期設定)
- CHORD:最後に押した3つの鍵盤を和音とみなし、それぞれの鍵盤はノートオフで解放されます。
- SINGLE_NOTE: 最後に押された鍵盤がコード全体を満たします
- OCTAVE_UP_DOWN: 最後に押した鍵盤がコード全体を満たしますが、1オクターブ上下にシフトされ、ノートオフで解除されます。
- SUSTAIN_CHORD: 最後に押された3つの鍵盤が和音とみなされ、ノートオフ後も持続する
- SUSTAIN_SINGLE_NOTE: 最後に押された鍵盤がコード全体を満たす - 同じ音が3回繰り返され、ノートオフ後も持続する
- SUSTAIN_OCTAVE_UP_DOWN: 最後に押したキーがコード全体を満たし、1オクターブ上下にシフトし、ノートオフの後も持続する
MIDI RX channel: [WIP(未実装)] reserved setting, for now everything is received on channel 1.
MIDI TX channel: [WIP(未実装)] reserved setting, for now everything is sent on channel 1.
MIDI aftertouch: [WIP(未実装)] reserved setting, for now aftertouch information is not used.
MIDI cont. controller: [WIP(未実装)] reserved setting, for now the default controller is 1.
In-play Setting
このメニューにアクセスするには、SET+Bx の組み合わせを押す必要があります(つまり、SET ボタンをコンピュータのシフトキーのように使用し、押したまま 4 つのボタンのうち 1 つを短押しします)。オレンジ色のLEDが点灯し、選択したメニューを示します(最後のSET+B4は例外で、オレンジ色のLEDはそのメニューで制御されているセンサーレベルを示しています)。これらのオプションがアクティブな状態で再度 SET を押すと、次のオプションに移動し、最終的にメイン メニューを終了することができます。
AGC Max Gain: AGC(オートゲインコントロール)の最大ゲインを設定します。初期値は32dBで、最大50dBまで6dB刻みで設定できます("config file "での設定)。いずれかのボタンを押し続けると、値がデフォルトにリセットされます。この設定は、メインメニューにあるターゲットレベル設定と一緒にAGCの動作を制御します。再生中にボタン3と4を押し続けるだけで、一時的に調整することができます(詳細な説明は、上記の「入力レベル」の項を参照してください)。
Analog Volume: このボリューム・パラメーターは、DACと出力アンプの間で適用されます。通常、再生中に1または2のボタンを押すことで音量を調整できますが(DACの音量をデジタルで調整)、より広い範囲が必要な場合は、このコントロールを使用すると便利です。デフォルト値は-6dBで、範囲は-50dBから0dBまで、1dB刻みです(codec.hの定義に従います)。
Bass / Treble: イコライザーのカーブを調整します。両側とも-9dBから9dBまで、3dBステップで値が切り替わります。それぞれのボタンを押し続けると、初期値である0dBに戻ります。
Tempo: グローバルテンポを調整し、ほとんどのチャンネル(パターンで音が生成されるチャンネル)に影響します。10BPMから330BPMまで、5BPM刻みで設定できます("config file "での設定)。いずれかのボタンを押したままにすると、テンポはデフォルトの120BPMにリセットされます。
Transpose: これは、あらかじめプログラムされた曲や、入力されるMIDIデータにも影響します。範囲に制限はありませんが、極端な値を設定すると範囲外の音になります。いずれかのボタンを押したままにすると、トランスポーズがゼロに戻されます。
Tuning: フィルタリングされたチャンネル(減算合成を使用するもの)に影響します。範囲は10セント単位で+/-200セントです("config file "で定義されます)。ボタン3を押し続けると432Hzに、ボタン4を押し続けると440Hzにチューニングされます(デフォルト)。
IR Sensors Override: このオプションは、例えば、他の場所に手が必要なため、いずれかのセンサーを特定のレベルでロックする必要がある場合に便利です。このメニューでは、いずれかのボタンを複数回押すだけで、関連するセンサーを希望のレベルでロックしたり、ロック解除の状態に戻ったりすることができます。ボタンを長押しすると、両側のセンサーのロックが解除されます。
Service Menu
Gecho v2 セッティングリーフレット
**SDカードの挿入方向、向きは基板ロットによって異なっていますのでご注意ください!
ファームウェアアップデート(v2 model)
ファームウェア確認
チャンネル待機中に4112→SETボタンを押すと現在のファームウェアが表示されます。上記の図を参考にしてください。ファームウェア1.0118の場合は一番下の段の8に相当する部分が点灯します。10.116では2+4=6を意味します。必要のないアップデート作業は行わないでください。
TL;DR step by step guide:
- マイクロSDカード(別売)をセットアップする。カードは空でもいいですが、空である必要はありません、最大32GB、FAT32でフォーマットされているもの(事実上、購入したすべてのカードはすでにこの方法でフォーマットされているのではないかと思われます)
- SDカードの向きはモデルによって異なるので、必ずスムースに挿入できる向きで、正しい向きで挿入してください。
- ユニットの電源を入れ、10秒待ち(オレンジ色の "RDY "LEDが点滅することを確認)、ユニットの電源を切ります。
- カードを取り出し、PCに入れ、update.htmを開き、指示に従ってください。
マイクロSDカード(別売)が必要です。v2モデルには2つのバリエーションがあり、新しい方のSDカードスロットは「反転」しています - 印刷されたマニュアルには正しい向きが記載されています。32GB以下のカードのみが動作することが証明されています(SDXCではなくSDHCフォーマットを使用する必要があります)。
SDカードを抜き差しするときは、破損を避けるため、必ず本体の電源を切ってください。SDカードをGechoにセットして一度でも電源を入れると、カード内に「update.htm」というファイルが作成されます。これをブラウザで開き、画面に表示される指示に従って操作してください。ファームウェアとコンフィグファイルの両方をダウンロードし、チャンネル#44112233(これらの数字をキーにしてSETを押す)を実行するだけです。